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「痔」の原因は、肛門周辺の静脈の瘀血 イチジクやドライフルーツなどの食物繊維で対策

肛門周辺に分布する静脈の血行が悪く、うっ血して静脈癖を作っている状態が痔です。便秘や妊娠、過度の飲酒、香辛料のとり過ぎ、座りつばなしの仕事などが原因で起こります。また、血液中のコレステロールや中性脂肪、血液凝固物質のフィブリン(タンパク質) が過剰になり、血液の流れが悪くなることも、原因のひとつとして考えられます。
漢方では、痔は「瘀血の一症状」としてとらえます。高脂肪食を改めて血をきれいにするのはもちろん、食物繊維をたくさんとり、便通をよくして大腸の老廃物を捨てることも大切です。

解決法その1「ニラ湿布」

ニラは汚れたドロドロの血液を浄化し、血液の循環を促す作用があります。ニラの葉をすりつぶしてしぼり汁を作り(ジューサーにかけてもよい)、ガーゼに浸して患部に塗ると痛みが軽減するはか、殺菌作用もあります。ニラレバ妙めやニラの卵とじを食べるのもいいでしょう。瘀血の改善に役立ちます。

解決法その2「イチジク」

中国の明の時代に善かれた医薬の書『本草綱目』には、「イチジクは胃を開き、下痢を止め、痔を治す」とあります。中国では五痔( 五種類の痔:切れ痔、脱肛、内痔核、外痔核、痔ろう) を治す薬としてたいへん有名なものです。

イチジクには多くの酵素が含まれ、消化促進作用が強力なうえ、食物繊維のペクチンがすぐれた整腸作用を発揮して、便秘を改善してくれます。胃腸が弱い人は、1日4~5 個、食べるといいでしょう。
イチジクの使用感はこちら。
いちじくが手に入りにくい場合、ドライフルーツなどを活用するのもおすすめです。一番の改善方法はまずは便秘解消です。
食物繊維の多い食品でもスムーズに排便できない場合は、イサゴールなどの活用も検討しましょう。不溶性、水溶性の食物繊維がバランスよく1:2で配合されているので、効き過ぎて下痢になってしまうかもしれませんが、下痢をしてしまったら減量するなど調整しましょう。

女性に多い「きれ痔」

「低血圧」漢方でいうところの陰性体質

低血圧
低血圧

収縮期の血圧が100mmHg以下の状態を、低血圧と呼びます。統計的に見ると、低血圧の人は高血圧の人に比べて長生きできることがわかっていますが、「朝起きるのがつらい」「午前中、体調が悪い」「体が冷える」「胃腸の調子が悪い」などの不定愁訴に悩まされることが多いものです。

疲れやすい、めまいがする、胸が苦しい、胃もたれがするなどの症状に悩まされている場合でも、運動と十分な水分摂取、バランスのとれた食事などで改善できます。

これらはすべて、「陰性体質」から生じるトラブルです。お茶やコーヒー、水、清涼飲料水、フルーツ、生野菜、白砂糖を使った洋菓子など、体を冷やす陰性食品は控え、体を温める黒い(赤い)食べ物、塩分の多い食べ物を積極的にとることで改善できます。根菜類なども体を温めるので積極的に摂るといいでしょう。

解決法その1「塩分摂取」

高血圧の場合は、塩分を控えるのが当たり前で、1日6g以下を目指しますがが、低血圧の場合は、逆で梅干しやたくあん、塩辛、明太子、塩鮭、つくだ煮、みそ、醤油、チーズなど、「塩気のある食べ物」を積極的に摂ります。これらは、体を温める陽性食品です。
高血圧の人は塩分を制限する必要がありこれらは毒ともとれますが、低血圧の人には逆におすすめです。
塩は水分を取り込んで血液量を増やし、血圧を上げるはか、体を温める作用があります。

解決法その2「生姜風呂」

浴槽に41~42度の熱めのお湯を張り、その中に生姜のすりおろし1個分をまぜ、入浴しましょう
生姜に含まれるジンゲロンやジンゲロール、ショウガオールが発汗、保温作用を促し、体がしんからポカポカと温まります。もあります。塩分が気になる人は、ウォーキングノやスポーツで発汗し、余分な塩分を体外に排出するといいでしょう。

漢方で治すならこちら。

「むくみ」を引き起こすのは心臓病、肝臓病、腎臓病、それ以外は冷えが主な原因

心筋梗塞(心筋梗塞についてはこちら)などによって心臓の働きが低下すると、むくみや息切れ、動悸、呼吸困難、疲労感など、心不全の症状が出てきます。

心臓病の場合は午後に下半身がむくみますが、腎臓病のむくみは「まぶたの腫れ」、肝臓病のむくみは腹水としてあらわれます。いずれにしても、体内から余分な水分を排泄し、内臓の負担を軽くすることが大切です。体に水分がたまると体が冷え、内臓の働きが低下して代謝が悪くなり、さらに冷えを呼ぶ悪循環に陥り、さまざまな病気を呼びます。体を温め、余分な水分を排泄するようにします。

解決法その1「すいか糖」

スイカに含まれるシトリンやカリウムには強力な利尿作用があります。それが、むくみや高血圧、心臓病、腎臓病によく効きます。ただし、スイカは陰性食品です。そのまま食べると体を冷やしてしまうので、熟を加えてスイカ糖をつくり、お湯で割って コップー1~2杯、飲用するといいでしょうぅ
。作り満は、スイカ2~3個の果肉をふきんかガーゼでしぼります(ジューサーにかけてもよい)。次に、しぼったものを鍋に入れ、とろ火でドロドロになるまで5~6時間じっくり煮篭めます。l回作っておけば、冷凍庫で長期保存できます 。ただし、清潔なビンに保存しましょう。

解決法その2「きんぴらごぼう」

人間の下半身は植物の根に相似するので、「ゴボウやニンジンなどの根菜類は、腎臓も含めた下半身を強化する」と漢方では考えます。特にゴボウに含まれる炭水化物・イヌリンは、強力な利尿作用があることで知られます。滋養強壮作用のあるニンジンと一緒に妙めて作るきんぴらゴボウは、むくみの解消に役立ちます。

解決法その3「ゆったりした下着」

きつい下着をガマンして身につけると血管が締めつけられ、血液の流れが悪くなって体が冷え、むくみが悪化します。ゆったりした下着に替えて血液の流れを促すのはもちろん、運動や入浴で汗を流し、体内にたまった余分な水分を排出しましょう。あったか下着