肝臓は、血液に発生した有害物質を解毒する大切な器官です。過食や肉食によって腸内にアミンやアンモニアなどの猛毒物質が生じると、その解毒のために肝臓がフル回転して疲れ、そこにウイルスやアルコールなどが加わると、肝炎を発症しやすくなります。肝硬変は、肝炎が進んだもの。肝細胞が破壊され、肝臓全体が硬くなってしまいます。肝臓が炎症を起こすと吐き気や下痢、倦怠感、腹痛などが起こり、ひどい場合は、腸で作られた有害なアンモニアが肝臓で解毒されず、血液に混じって脳に達し、昏睡を引き起こすこともあります。
解決法その1「しじみの味噌汁」
「土用シジミは腹薬」「シジミは肝臓によい」などと昔からよくいわれます。実際、シジミには、胆汁の排泄や解毒作用を促すタウリン、肝機能を強化するビタミンB12やコハク酸、黄痘を改善するオクタデセン酸などが含まれています。
肝腋の悪い人はシジミのみそ汁を毎日飲んだり、シジミエキスを件りおきするといいでしょう。密閉した清潔なビンに入れて冷蔵庫で保管すれば、数日は保存できます。
シジミエキスの作り方
- 砂出ししたシジミを水1リットル入りの鍋に入れ、水が半量になるまで弱火で煮出します。
- 汁をガーゼでこし、毎食前にこして、、0.1リットルずつ飲みます。
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解決法その2「生姜湿布」
肝臓病の人の右上腹部は、たいていひんやりとしているもの。これは、肝臓への血流不足をあらわしています。肝臓を温めて血流をよくするには、生姜湿布が効きます。生姜湿布は生姜を使った簡単な手作り温湿布。生姜に含まれるジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールなどが血行を促し、驚くほどの発汗があります。ただし、皮膚にしみて不快感がある人はやらないこと。また湿布をする前後1時間の入浴は、ヒリヒリするので注意。
解決法その3「キャベツ入りにんじんジュース」
イオウ、リン、カルシウムを含むニンジンは肝臓を浄化し、リンゴ酸を含むリンゴは体内の炎症を癒やす作用があります。ニンジン2本、リンゴ1個を皮ごとジューサーにかけるニンジンジュースを朝食がわりに飲むだけでも効果がありますが、さらにキャベツを加えれば、効果は倍増。潰瘍の特効薬として知られるキャベツは、肝機能強化にも強い威力を発揮してくれます。ニンジン2 本、リンゴ1個、キャベツ約100gをジューサーにかけ、1~2回に分けて飲みます。