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「胆石」お腹が冷えることで胆汁の成分がかたまる

胆石はお腹の冷え
胆石はお腹の冷え

胆汁の成分が沈殿して固くなり、かちかちの石状になったものが胆石です。胆石が発症するとみぞおちや右上腹部が激しく痛み、吐き気や嘔吐、発熱、黄痘などを伴います。
1960年以前は、胆汁の成分のひとつであるピルビンによってできる結石が多かったのですが、食生活が欧米化した今は、コレステロールを主成分とする結石が多くなっています。
胆石にかかるのは3F(Fatty Forty Female)の人、太った40代の女性に多いといいます。
安定したコレステロール値のために積極的に摂りたい5つの栄養素

解決法その1「腹巻き」

胆汁が固まって石状になった胆石は、「冷え」から来る病気です。胆石を持っている人の多くは右上腹部が冷たく、血流が悪くなっています。腹巻きをしたり、生姜湿布を施して温め、血流を促しましょう。
最近では、女性にも抵抗のないカラフルでかわいい腹巻きが市販されています。1枚つけるだけで体表温度がまったく違いますから、好きな色を選んでつけてみるといいでしょう。

解決法その2「レモンの絞り汁」

ヨーロッパでは、レモン1個のしぽり汁をコップ1杯の湯に注ぎ、1日数回飲んで胆石の予防・治療をする民間療法があります。疲労回復に効くことで知られるレモンは、「ストレス解消に効く」といわれるはか、美肌にも効果的。精神的な緊張をはぐして血管を広げ、全身の血行を促す作用があります。すっぱくて飲みづらいなら、ハチミツを適量加えます。温かいうちに飲みましょう。

「痛風」プリン体の過剰摂取で尿酸が関節に付着するのが原因

痛風の原因はリン体の過剰摂取
痛風の原因はリン体の過剰摂取

そよそよと穏やかに吹く風でも痛いことから、「痛風」と呼びます。紀元前に、すでにヒポクラテスが認知していた病気のひとつで、アレキサンダー大王、イギリスのアン王女、フランスのルイ14世、元のフビライなどが痛風にかかったため、「ぜいたく病」の異名もあります。
痛風は血液中に尿酸が増加して起こる病気。尿酸とは文字通り、「尿に捨てられるべき酸」。プリン体を含む肉食過剰で運動不足の人や尿量の少ない人がかかりやすく、尿酸が血液中にたまり、あちこちの関節に沈着して炎症を起こし、痛風の発作が起こります。
尿をたくさん出して尿酸の排泄を促し、アルカリ性食品をとることが解消に向けて取り組むべきことです。

解決法その1「酢の物」

血液にまじった尿酸は、関節に沈着しないうちに、尿からどんどん排泄してしまいましょう。生姜紅茶など体を温める飲み物で尿の排泄を促すのはもちろん、キャベツとワカメの酢の物を食べるのも効果的です。キャベツとワカメは尿をアルカリ性に傾け、尿酸の排泄を促します。黒酢も、尿酸の排泄に有効です。

キャベツ、ワカメ各適量、市販の和風ドレッシング、黒酢適量を用意します。

  1. ツは千切りにし、さっと塩ゆでする。(
  2. ワカメは水で戻し、食べやすい大きさに切る。
  3. ドレッシング
    と黒酢をかけて和える。

    解決法その2「足湯」

    心臓から最も離れた足の先は、人体で最も体温が低く、27~28度しかありません。そのため尿酸が沈着して固まり、痛風の発作が起こりやすくなります。予防と治療には、足を温めるのが一番。43~44度くらいの熱いお湯を洗面器にはり、くるぶしから下をつける足湯を、毎日実行しましょう。下半身の血流がよくなると同時に、腎臓の血流もよくなり、排尿量が増す効果があります。

    痛風を治すための食事で注意する点はこちら

「高脂血症」血中に脂肪が増大することで狭心症、心筋梗塞の危険性が高くなる

血中に脂肪が増大
血中に脂肪が増大

動物性脂肪の多い脂肪分の多い食事や甘い物のとり過ぎは、体内を栄が過剰な状態にして血液を汚し、さまざまな病気を引き起こします。
高脂血症は、コレステロールや中性脂肪など、血液中の脂質の量が増えた状態をさし、狭心症や心筋梗塞などの心臓病や脳梗塞を誘発する原因になります。

高脂血症の原因となるものはこちら。

特別な自覚症状がなくても、「あっさりした和食よりこってりした洋食を好む」「甘いものやアルコールを好む」という人は、高脂血症の予備軍と考えます。
運動と腹八分の食事で体内の余分な栄養分を燃焼しきり、きれいな血を取り戻しましょう。

解決法その1「陽性食品」

体が冷えると、脂肪を燃やすための十分な熟を産生することができません。そのため血中に脂肪が残り、血がドロドロになってしまいます。
体を冷やすようなビールや清涼飲料水を控えるのはもちろん、朝食はニンジンジュースと生姜紅茶だけにして、昼はそば、夕方は明太子や魚介類、生萎、根菜類などの陽性食品をとるのがポイントです。納豆や小松菜、トマトも、血液をきれいにする食品です。

解決法その2「半身浴」

半身浴をすると体が温まって発汗し、効率よく体内の新陳代謝を促すことができます。湯船に38~40度くらいのお湯をみぞおちの高さまでため、15~30分以上入浴しましょう。
最初に出てくる汗をなめてみると、塩辛いはず。これは、毛穴から老廃物が出ている証拠です。時間がたてば、サラサラの水のような汗に変わります。これが、体内の余分な水分です。好きな雑誌を読みながら、どんどん汗を流しましょう。入浴後は、ビールや清涼飲料水を飲まないこと。せっかくの発汗がムダになってしまいます。飲むなら、ニンジンジュースか生姜紅茶に。

半身浴は血管の詰まりに効果大