疲労や倦怠感に悩まされるのは、体内の細胞が疲弊しているからです。人体は60兆個の細胞から構成されていますが、そのエネルギー源は糖分です。したがって糖分が必要以上に不足すると、脱力感やしびれ、冷や汗、ふるえなどの症状があらわれ、ひどくなると失神を起こす低血糖発作が出てきます。
疲れには、何といっても糖分補給が一番。
といっても体を冷やす白砂糖ではなく、ミネラル豊富な黒砂糖、疲労回復に効くハチミツで補給するのがおすすめです。とり入れた糖分を効率よく利用・燃焼してくれるビタミンB1をたっぷり摂ることも忘れずに。
解決法その1「レモネード」
倦怠感を取り除くには「すっぱいもの」が効きます。レモンに含まれるビタミンCは、ストレスで弱った副腎(左右の腎巌の上部に密着している器官)の疲れをいやし、ストレスに負けないホルモンの分泌を促します。そのままかじってもいいですし、すっぱくて食べられないなら、レモンの果汁にハチミツを加え、熱湯を注いだレモネードを飲むといいでしょう。とてもさっぱりします。
解決法その2「たまねぎサラダ」
アリウム属の野菜であるタマネギは、ヨーロッパでは4000年以上も前から栽培されていました。ギリシャの歴史家ヘロドトスが記した本には、「古代エジプトのピラミッド建設に従事した奴隷は、タマネギとニンニクを食べて仕事の効率を上げた」とあります。
日本でも、日本書紀や万葉集に「タマネギやネギは気を高める」と記載があります。ビタミンB1を多く含むタマネギは、糖の燃焼を促進し、細胞を元気にする食材です。たまねぎは解毒効果も高いので新タマネギが出る季節には旬のタマネギをたっぷり食べるといいでしょう。
解決法その3「にんにく」
ニンニクの滋養・強壮作用のもとになっているのは、強烈なにおいの元であるアリシン(硫化アリル)。同じくニンニクに含まれるビタミンB1と結合してアリチアミンに変わり、疲労回復に大きな効果をもたらします。体を温めて血行を促し、細胞の活性化を促進する生姜にニンニクを加えた生萎湯を飲めば、疲れが吹き飛びます。にんにくの有効成分のアリシンについてはこちら。
解決法その4「生姜入り日本酒」
日本洒を温めて陽性度を高め、さらに血液の循環に拍車をかける生萎を加えれば、体がポカポカと温まり、衰えていた細胞の働きが活性化します。
生姜には気を開いてゆううつな気分をとり去る作用もあるので、精神的な疲労の解消にも役立ちます。ただし、飲み過ぎは禁物。「2含までなら百薬の長、それ以上はかえって疲れの元になる」と心しましよう。
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