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「鉄分」女性や鉄の摂取が少ないのが原因

貧血
貧血

貧血と低血圧は混同されることが多いのですが、貧血とは「赤血球が少ない状態」をさし、低血圧とは「血圧が100~60mmHg以下の状態」をいいます。
ジャンルは違いますが、漠方ではいずれも「陰性病」ととらえます。「だるく、倦怠感がある」「顔色が青白い」「めまいやたちくらみがある」「動悸、息切れがする」などの症状が出るなら貧血です。
貧血の原因は、鉄分不足。酸素運搬の赤血球が小さくなったり、働きが弱くなって、これらの症状が引き起こされます。「鉄分の多いもの」を食べましょう。

解決法その1「黒い食べ物」

貧血の人は青白い顔をしていることが多いので、黒い食べ物をしっかり食べ、陰陽のバランスをとりましょう。小豆や黒豆、黒ゴマ、海藻、ほうれん革、小松菜など、黒っぼい、濃い色の食べ物(陽性食品)には鉄分がたっぷり含まれています。
また、エビやカニ、イカ、タコ、貝など海のものには、鉄分や銅、コバルトなど、造血に必要なミネラルが豊富に含まれます。
生野菜サラダや牛乳、マヨネーズなどの乳製品、菓子類、水っぽい果物など「青白い食べ物(陰性食品)」は控え、黒い食べ物を食卓にとり入れましょう。
ほうれん幸のゴマ和え、昆布のつくだ煮、ヒジキの五目妙め、ニラレバ妙め、黒豆の煮込み、ニラとアサリの妙め煮、たたきゴボウ、サバのみそ煮、海藻サラダなどが貧血におすすめのメニューです。
鉄分を食事で摂取するなら、こちら。サプリで鉄を補いたい場合は、こちら

解決法その2「ダンベル体操」

筋肉が赤い色をしているのは、鉄分を貯蔵しているため。軽いダンベル体操やウォーキング運動、アイソメトリック運動などで筋肉を鍛えると、鉄分の貯蔵量が増え、貧血の改善に役立ちます。
また、運動によって体温が上昇することで、骨髄での造血機能も高まります。10~15分はどの空き時間を利用して、ダンベル体操を実行しましょう。

貧血の関連情報

鉄不足の治療

「疲労・倦怠感・夏ばて」レモン、にんにく、生姜で疲労回復の3種の神器

夏バテ
夏バテ

疲労や倦怠感に悩まされるのは、体内の細胞が疲弊しているからです。人体は60兆個の細胞から構成されていますが、そのエネルギー源は糖分です。したがって糖分が必要以上に不足すると、脱力感やしびれ、冷や汗、ふるえなどの症状があらわれ、ひどくなると失神を起こす低血糖発作が出てきます。
疲れには、何といっても糖分補給が一番。

といっても体を冷やす白砂糖ではなく、ミネラル豊富な黒砂糖、疲労回復に効くハチミツで補給するのがおすすめです。とり入れた糖分を効率よく利用・燃焼してくれるビタミンB1をたっぷり摂ることも忘れずに。

解決法その1「レモネード」

倦怠感を取り除くには「すっぱいもの」が効きます。レモンに含まれるビタミンCは、ストレスで弱った副腎(左右の腎巌の上部に密着している器官)の疲れをいやし、ストレスに負けないホルモンの分泌を促します。そのままかじってもいいですし、すっぱくて食べられないなら、レモンの果汁にハチミツを加え、熱湯を注いだレモネードを飲むといいでしょう。とてもさっぱりします。

解決法その2「たまねぎサラダ」

アリウム属の野菜であるタマネギは、ヨーロッパでは4000年以上も前から栽培されていました。ギリシャの歴史家ヘロドトスが記した本には、「古代エジプトのピラミッド建設に従事した奴隷は、タマネギとニンニクを食べて仕事の効率を上げた」とあります。
日本でも、日本書紀や万葉集に「タマネギやネギは気を高める」と記載があります。ビタミンB1を多く含むタマネギは、糖の燃焼を促進し、細胞を元気にする食材です。たまねぎは解毒効果も高いので新タマネギが出る季節には旬のタマネギをたっぷり食べるといいでしょう。

解決法その3「にんにく」

ニンニクの滋養・強壮作用のもとになっているのは、強烈なにおいの元であるアリシン(硫化アリル)。同じくニンニクに含まれるビタミンB1と結合してアリチアミンに変わり、疲労回復に大きな効果をもたらします。体を温めて血行を促し、細胞の活性化を促進する生姜にニンニクを加えた生萎湯を飲めば、疲れが吹き飛びます。にんにくの有効成分のアリシンについてはこちら。

解決法その4「生姜入り日本酒」

日本洒を温めて陽性度を高め、さらに血液の循環に拍車をかける生萎を加えれば、体がポカポカと温まり、衰えていた細胞の働きが活性化します。
生姜には気を開いてゆううつな気分をとり去る作用もあるので、精神的な疲労の解消にも役立ちます。ただし、飲み過ぎは禁物。「2含までなら百薬の長、それ以上はかえって疲れの元になる」と心しましよう。

「冷え」東洋医学では「冷えが万病の元」

冷え
冷え

今から約400年ほど前の江戸か時代、葛根湯(かっこんとう)ばかり処方する医者がいたそうです。風邪や腹痛、下痢、じんましんなどあらゆる病気に葛根湯(かっこんとう)を処方するのですが、たちまち治してしまうので「葛根湯医者」と呼ばれ、評判を呼んだといいます。
その医者は、病気が冷えから来ることを見抜き、葛根湯で体を温めようとしたのでしょう。

漠方薬は、その人の体質に合うものを使えば、確実に、おだやかに症状が改善できます。特に冷え症には威力を発揮します。また、女性特有の病気や症状にも漢方が合います。

解決法その1「漢方薬」

-般に漢方薬は「長期間服用し続けないと効果が出ない」と信じられていますが、実際は違います。漢方の原典である「傷寒論(寒さに傷られた病気の治療)」の理論は急性病の処方集ですし、本人の体質と薬の成分がピタリと合えば、即効で神わざを発揮することも少なくありません。
たとえ成分が微妙にずれていたとしても、長く服用するうち、少しずつ効いてきます。「漢方薬は1歩間違えると、重い副作用が出る」といわれるのは、体質を無視した逆処方をしたとき。信頼できる専門医にきちんと相談すれば、問題は起こりません。
冷え・のぼせ