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「しびれ」体内に水分がたまって手足が冷え、血行が悪くなるのが原因

しびれは余分な水分による冷え
しびれは余分な水分による冷え

正座や腕枕を長時間続けたときの血行障害、日常的に同じ筋肉や腱を使いすぎたための過労など、しびれの原因はさまざまです。いずれにしても、しびれが発生する部分は水分がたまってむくみ、血液の循環が悪くなっていることが原因です。

よぶんな水分をとり除いて血行不良を改善すれば、しびれはなくなります。ただし、足のしぴれに腰痛が伴う場合は准問板ヘルニア、左右どちらか片方だけがしびれ、頭痛やめまい、言語障害などがある場合は脳卒中の疑いがあります。

解決法その1「ごぼう」

黒くて硬いゴボウは、体を温める陽性食品。漢方では古来、「しびれに効く野菜」といわれます。腎臓の働きを高めて利尿を促し、むくみの改善に役立つからです。
老化に伴うしびれは、下半身の衰えによる血行不良が原因です。「最近、運動量が減った」「下半身がやせてきた」という人は、積極的にゴボウを食べましょう。
ゴボウは熟を加えても有効成分が損なわれないので、サラダや豚汁、きんぴらゴボウなどさまざまな調理法で、過に2~3回、食べるといいでしょう。

解決法その2「やまいも酒」

漢方薬「八味地黄丸(はちみじおうがん)」の主成分であるヤマイモは、足腰の冷えやむくみ、痛み、頻尿、老眼、白内障、皮膚のかゆみ、骨粗鬆症など、老化による症状や病気によく効きます。
胃腸や腎臓の働きを強化して利尿を促し、体のむくみをとる作用があるので、しびれがあるときはヤマイモを食べましょう。なわれないので、サラダや膠汁、きんぴらゴボウなどさまざまな調理法で、過に2〜3固、食べるといいでしょう。
ヤマイモを焼酎に漬け込んだヤマイモ酒を、就寝前に飲むのもおすすめです。足腰の冷えや頻尿に効果があります。

「めまい・耳鳴り」内耳にリンパ液が過剰にたまることが原因

「めまい・耳鳴り」内耳にリンパ液
「めまい・耳鳴り」内耳にリンパ液

脳腫瘍や脳梗塞、小脳の萎縮、聴神経の炎症など、めまいにはさまざまな原因がありますが、明らかな病気がない場合は、水毒が原因。
平衡感覚をつかさどる内耳に過剰なリンパ液(水分)がたまった結果、めまいやふらつき、耳鳴りが起こるのです。

悪化すると嘔吐を伴いますが、これは、体の水分量を減らそうとする反応です。西洋医学では「メニエール症候群」と呼ばれ、疲れや寝不足、ストレスが原因とされます。メニエール病の症状はこちら

日ごろからお茶やコーヒーなど水分ばかりとり、運動量が少なく、排尿や発汗量が少ない人がかかりやすい傾向があります。

解決法その1「梅干し汁」

陽性食品である梅干しを煎じて作る梅干し汁は、体を温める超陽性食品。胃腸のぜん動運動を促し、胃にたまった水分を腸に送り込む作用があるので、水毒による吐き気や嘔吐の改善に役立ちます。
また梅干しに含まれるクエン酸は、疲労物質である乳酸の燃焼を助け、疲労回復を促します。体の疲れやストレスからめまいや耳鳴り、吐き気を感じたときは、梅干し汁を飲んで体を温め、水毒を追い出しましょう。
作り方は、コップ2杯(約400CC) の水を入れた鍋に梅干し1個を入れ、水の量が半量になるまで煎じ、少しさましてから飲むといいでしょう。

解決法その2「菊酒」

日本では古来、重陽の節句(9月9日) に菊酒を飲む習慣がありました。強力な殺菌力と滋養強壮作用のある菊のエキスを体内にとり込むことで、夏パテした内戚にカツを入れ、健康増進をはかったのでしょう。
漢方でも、食用菊を煎じた菊酒は疲労回復の特効薬として知られます。寝不足や疲労が続いて尿が出にくくなり、内耳に水分がたまってめまいや耳鳴りが起こったときは、食前や就寝前に飲むといいでしょう。
菊酒の作り方は、まず、材料は食用菊100g 、氷砂塘400~600g 、焼酎1.8Lを用意します。

  1. 食用菊を洗い、ペーパータオルなどで水気をとる
  2. 1と氷砂糖、焼酎を清潔な密閉容器に入れ、1ヶ月間、暗いところで寝かせる。
  3. 1ヶ月たったら食用菊をとりのぞき、食前や就尊前に飲む。

「胸焼け」肉や卵、精白食、ファストフード、添加物の食べ過ぎ

胸焼けはファストフードの食べ過ぎ
胸焼けはファストフードの食べ過ぎ

酸性の胃液が食道内に逆流すると、食道の粘膜が刺激されて胸焼けが起こります。「いつも胸焼けする」という人は、肉や卵、ケーキなどを食べ過ぎていないか、添加物の多いものやファストフードを食べ過ぎていないかどうかを確かめてみましょう。
胃下垂で胃のぜん動運動が悪く、食物が十分に消化されずに胃に長く停滞する場合も、胸焼けの原因になります。
改善するには、「胃酸を中和するアルカリ性食品を取る」「胃を温めてぜん動運動を促し、胃の中の食物を早く腸へ送り出す」などを心がけるといいでしょう。

解決法その1「網焼き昆布」

石器時代から日本人が食べてきた「海の野菜」コンプは、ナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウムなど、アルカリ性のミネラルを豊富に含んだ超アルカリ性食品。
食べるだけで酸性の胃液がバランスよく中和され、胸焼けがすみやかに改善します。
食物繊維たっぷりのコンプを直火で焼いた「網焼きコンプ」を食べれば、ぜん動運動が促され、あまった胃液や食べ物がスムーズに腸へと押し流されます。

解決法その2「ダイコン入りにんじんジュース」

インド、中周、朝鮮半島を経て今から200年以上も前に日本に伝わったダイコンは、「七草がゆ」にもとり入れられる、健胃作用の高い食材。
古い書物にも「ダイコンは消化吸収を助ける」と記述されています。デンプン分解酵素のジアスターゼ、タンパク質分解酵素のステアーゼはじめ、オキシダーゼ、カタラーゼなどの酵素類やビタミンCをたっぷり含んでいるため、胃腸の働きが活発になり、胸焼けの改善に役立ちます。朝食のかわりに、ダイコン入りのニンジンジュースを飲むといいでしょう。
消化酵素が胃腸を元気にする大根
ニンジン2 本、リンゴ1 個、ダイコン100 をジューサーにかけて飲む。