Home > 2015年 > 3月

「吐き気・二日酔い」発汗と排尿で余分な水分を排出し、体内から水毒を追い出す

吐き気・二日酔い
吐き気・二日酔い

二日酔いというのは、胃に水分がたまっている状態です。「お酒を飲み過ぎる」というのは、水分過多になること。翌朝に気分が悪いのは、アルコールに酔っているのではなく、水に酔っているのです。

胃を温めてぜん動を促し、たまった水分を小腸や大腸へ送り、尿で捨てれば楽になります。二日酔いのとき、やたらにのどが渇くのは、胃や腸に水分がたまってはいるものの、水を必要としている細胞には水分が行き届いていないため。サウナや半身浴で血行をよくすれば、胃腸にたまった水分が血液に吸収され、のどの渇きが自然にいやされます。

解決法その1「柿」

柿の学名は「Diospyros kaki」「dios」は「神からの」「pyros」は「贈り物」というギリシャ語で「神からの贈り物」という意味です。
柿の実は昔から「二日酔いの妙薬」といわれますが、それは利尿作用のあるカリウムが豊富に含まれているせい。果肉にはほかに糖分やペクチン、ビタミンA、C (リンゴの約500倍)、各種の酵素などが含まれています。柿のしぷみの元になっているタンニンは、「アルコールやアセトアルデヒドを吸着するため、悪酔いを防ぐ」という研究報告もあります。

解決法その2「サウナ」

サウナで汗を出すと水毒が改善されて体が温まり、各臓器の代謝がよくなるため、水分やアルコールが消費されて吐き気や二日酔いの治りが早くなります。サウナの室内は90~100 度と高温のため、全身の血管が拡張して血液の循環がよくなります。その結果、内臓や筋肉への栄養補給がスムーズにいき、腎臓への血流もよくなって排尿量が増すことに。サウナ浴と水風呂(冷水シャワーでも可)を交互に行えば、体表の血管が拡張と収縮を繰り返すため、さらに血行がよくなります。
5~10分のサウナ浴と30秒~1分の冷水浴を2~4回線り返すのが一般的ですが、心腹や循環器系に持病のある人は、2 ~3分のサウナ浴のあと、へそから下に冷水をかけます。

二日酔いを避ける

二日酔いに効く

「食欲不振」「食べたくないときは無理して食べない」が健康の基本

食欲がないときは食べない
食欲がないときは食べない

「食欲がない」というのは、人問の治癒本能が働いているときでもあります。胃腸の消化吸収機能を休ませることで他の内臓器官に血液がたっぷり供給され、その結果、体熱が上がって免疫力が上がったり、排泄力が増して健康な体になるのです。
ただし、これといった病気もなく、食べ過ぎてもいないのに食欲が落ちているなら要注意です。不規則な生活でストレスがたまっていないか、見直す必要があります。
食欲を刺激する食べ物としては、らっきょうや梅干し、リンゴ、生姜、シソなどがあげられます。胃腸に負担をかけず、疲労回復にも効く食材です。

解決法その1「らっきょう」

「血液を浄化する魔法の漬け物」といわれるラッキョウは、食欲不振時におすすめの食べ物。胃腸の血流をよくして消化吸収を助けるため、食前に3~5粒食べるといいでしょう。
ラッキョウに含まれるジメチル・トリスルフォドやメチル・アリルトリスルフィドなど硫化アリルは、ビタミンB1 の吸収を助けるため、疲労回復の作用もあります。

解決法その2「かつおの味噌汁」

カツオは脂肪の含有量が少ないものの、タンパク質の含有量は獣肉以上あり、中性脂肪やコレステロールを低下させるEPAや、脳を活性化させるDHAがたっぷり含まれる健康優良食品です。
特に血合い(身の赤黒い部分) には、ビタミンA、B2 、B12や鉄が豊富に含まれるため、体力低下時や病後の滋養食に適しています。カツオのみそ汁を飲めば胃腸が温まって血行がよくなるうえ、体内に効率よく栄養が補給できます。

「せき・たん」老廃物を出して血液をきれいにする

咳・たん
咳・たん

せきはたん(外から吸収したホコリや細菌と、血液中の老廃物が肺に排泄されたもの)を出すための、体の自然な反応です。「血液浄化反応」のひとつなので、鎮咳剤(せき止め) を飲んで脳の咳嗽中枢をマヒさせて無理に止めてしまうと、たんが肺の中に貯まってしまい、肺炎を併発したり、気管支炎を長引かせるおそれがあります。

せき、たん、汗、鼻水、涙など、すべての排泄現象は体の浄化作用。「せきはたんが出きってしまえば自然に治まる」と考えて、せきを抑えるより、たんを取る治療を行うといいでしょう。

解決法その1「ぎんなん」

イチョウの種・ギンナンは、古来、「せきやたんに効く」といわれ、昔は「国民病」といわれた結核によく用いられていました。漢方のせき止め定喘湯(ていぜんとう)の成分になっていることからも、鎮咳・去疲作用があるのは明らかです。

焼いたギンナンを毎日5〜10粒食べたり、ギンナンにハチミツをかけて食べると、たんが出やすくなります。呼吸器病の人のたん切りはもちろん、健康な人でも常食することでたんが排出され、血液がきれいになります。ただし、ギンナンには青酸が含まれるため、食べ過ぎると消化不良を起こすので、1日5〜10個程度。

ぎんなんについてはこちら

解決法その2「ミカン風呂」

南方産のミカンはそのまま食べると体を冷やす陰性食品ですが、皮を日に干して「陳皮」にすると、強力な保温作用を発揮するようになります。

3~4個分のミカンの皮を日に干して乾燥させたものを浴そうに入れたミカン風呂は、冷え性を改善し、血行をよくして、せきをおだやかに止めてくれます。風邪の初期や、ストレスがたまったときにも効きます。