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疲れをためないライフスタイル2「いつもより30分早く寝る」

30分早く寝る
30分早く寝る

こまめに「仮眠を取る人」は病気にならない

仕事を定時に終えて帰宅するようにと述べましたが、一般的に多くの人はなかなかそうはいきません。

現代は、寝不足で睡眠時問は4~5時間、そのためいつも疲れているという人がかなり多いのです。

仕事が立て込んでいる一定の期間なら仕方ありません。でも、恒常的に睡眠不足の生活となると、40代50代で大病しかねません。

睡眠不足になるほど忙しい人には、定時に帰れとは言いませんから、まず、1日30分の物睡眠時間を1時間増やすよう努力しましょう。

睡眠時問を1時間増やすというのは、1時間早く帰れということではありません。30分早く帰宅して、30分早く帰って寝ることを提案したいのです。30分単位の時間調整ならできないことはありませんよね。たかが30分単位の時間調整でも、体を守ることにつながるのです。

夜間十分に睡眠時問が取れない人にとっては、30分程度の仮眠でも、疲れを取り、体の調子を整えるために必要です。

この程度の仮眠なら、昼食の後に取るのが効果的でしょう。交感神経が優位になっている昼間でも、食事の後は副交感神経が優位になるので、眠りに入りやすいからです。

昼寝、仮眠でリフレッシュする

また、居眠りのタイミングとしては、通勤電車などの車中もよいでしょう。

また、都会では、昼寝の場所を提供するサービスを活用するのもいいでしょう。徹夜で仕事をしている人も、短時間でも仮眠が取れれば、疲れもずいぶん違うはずです。

寝不足になりがちな人は15分でも30分でもいいので眠れるときにすぐ眠るようにします。こうして「居眠りの達人」になると、少しは体を守ることができるようになります。

昼間に何とか30分の昼寝時間を確保し、帰る時間を30分早くして、合わせて1時間多く睡眠時間を確保するのです。

こういうやり方なら、仕事の段取りの工夫や、ダラダラしている時間を削るなどして、何とか確保できるでしょう。ただ、もちろん、こうした努力は、あくまで繁忙期の一時期をしのぐための工夫にすぎません。

基本的には、睡眠時間を削ると確実に疲れがたまり、最後は病気が待っていると知って、生き方そのものを正してください。

睡眠時間をとれない生活習慣の人のための疲れている時の眠り方

疲れをためないライフスタイル1「定時に帰る」

定時帰宅
定時帰宅

夕方になると体が重くなる

仕事をしている人で、「夕方を過ぎると、急に体が重くなる」経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。

もちろん、1日の疲れがたまってきたからでしょうが、自律神経の日内リズムを見れば、理由も明らかになります。

人間の体は、午前中から日中にかけては、交感神経を優位にして仕事モードの体となります。やる気が出てきて元気に活動するモードです。

そして、夕方ごろからは、夜の就寝に向けて副交感神経が価位になり、体は休息モードに入ります。血流も回復し、気分はリラックスしてきますので、本来でしたら、ここで「体が軽く」感じられるはずです。

ところが、多くの人は、夕方になつても相変わらず仕事を続けています。活動に向かない休息モードの体をムチ打って、無理して動かす不自然なことをして、その分、体への負荷が高くなるのです。

つまり、体の日内リズムを無視して、夕方以降も働き続けるスタイルによって、「夕方以降、急に体が重くなる」現象が生じているわけです。

体の自然なリズムから見れば、夕方以降も仕事をするのは、とても不自然な生活だと言えます。

本来、夕方以降は、副交感神経優位になり、1日の疲れを洗い流す時間なのですが、ここで、さらに働き続けると、1日の疲れを取ることができないばかりか、昼間よりもさらなる疲れを積み増すことになり、典型的な疲れをためる生き方になります。

そもそも夕方以降は、副交感神経優位になるので、集中力も落ち、体も動かず、仕事の効率は極めて悪くなるはずです。ですから、昼間よりも、ストレスもたまりやすくなっているでしょう。

このように、夕方以降は、仕事の能率が悪くなり、さらに仕事をすると健康を害する時間帯なのです。よい仕事を長く続けていくには、いかに、この時問に仕事をせず、休息を確保するかを考えなくてはいけません。

残業は、長くても2時間、午後7時には仕事を終えるべきです。もし、あなたの職場に、きちんと仕事を終えて夕方に帰る人に対して、「暇なの? 」と言ってしまうような「長時間労働の美学」があるなら、それを捨てたほうがいいでしょう。

夕方以降はできるだけ仕事をしないことが、いい仕事を長く続けるために、ぜひ必要なことなのです。

デスクワークの人の免疫力を高めるためのすぐにできる簡単体操(8の字体操)(腰なで体操)(目回し体操)

デスクワークの人のための体操
デスクワークの人のための体操

全身が温まる8の字体操

デスクワークが中心の人向けに、簡単な体操で「8の字体操」です。

  1. まず、背筋を伸ばして立ちます。足は肩幅くらいに開きます。体の中で力が入っているところがないかチェックして、全身の力をできるだけ抜いてリラックスします。
  2. 腕を上に上げます。手は自然に開いたままです。
  3. 両腕で、頭の上に、床に対して水平に、大きく「8の字」を描きます。この時に、腰から上も力を抜きながら、腕の動きに合わせて自然に揺れるようにします。これだけです。

8の字体操は、ラジオ体操の「体を横に曲げる」「体を前後に曲げる」「体をねじる」の3つの動作で使う筋肉をすべて使う運動であり、体のほとんどすべての筋肉を連動させて動かすことができます。ですから、血流を回復させるには、とても効率がよいのです。
簡単に見えますが、はじめは体がぎしぎしする感じがしてうまくできない人もいるでしょう。

この運動を習慣にすると、やがてスムーズにできるようになり、体の動きも、血流もよくなってきます。

特に、肩こりや背中のこりが解消されるのでまた、集中して仕事に取り組めます。

体のこりを解消する「腰なで体操」

これもまた非常に簡単な運動です。

  1. 背筋を伸ばして立ちます。足は、肩幅より少し広めに開いたほうが、うまくいきます。全身の力を抜いてください。両ひざは軽く曲げます。
  2. その状態で、まず、右方向に胴体を移動させ、右足に体重を乗せます。すると左足のかかとは自然に浮くでしょう。垂心の移動と同時に、右手で右のお尻から、右足の太ももの下のほうまでを、なで下ろすようにします。この時、上体を前に倒さないようにするのがコツです。自然と右肩が下がり、左肩が上がるはずです。すると、左の脇腹下の腰の
  3. 筋肉が伸びるのを感じるでしょう。
  4. 今度は2の逆です。左方向に胴体を移動させ、左足に重心を乗せると同時に、左手で左のお尻から太ももの下のほうまでなで下ろします。
  5. 重心の移動を十分に意識しながら、2と3をリズミカルに繰り返します。

上手にできるようになると、短時間で驚くほど腰の筋肉がほぐれ、こりが取れるのを感じるでしょう。

8の字体挟も、腰なで体挟も、リラックスしてやってみましょう。短時間で、こりやすい筋肉を動かす、非常に効率のよい運動です。体は、ひねったり、重心を移動させたりして揺らすと、姿勢をまっすぐな状態に戻そうとする性質があります。その時に、さまざまな筋肉に効率よく負荷をかけると、血流が促されるのです。

目の疲れが一瞬で解消する「目回し体操」

デスクワークが中心の人は、目の疲れをこまめに取る必要があります。それには、目回し体操がお勧めです。

これもとても簡単です。上、下、右、左を見る形で目を動かしていきます。また、時計回り、反時計回りにぐるぐる回してみましょう。

目をあちらこちらに向ける時は、顔を動かさないように注意することがコツ。正面を向いたまま、目だけを動かしましょう。目を開けているとクラクラする人は、目を閉じてするといいでしょう。

以上の動作を中心としながら、後は、疲れが出やすいところをほぐす動作を自分なりに工夫してつけ加え、毎日何セットかするとよいでしょう。

まず、深呼吸をして、筋肉をほぐします。次いで、「8の字体操」、「腰なで体操」。その後、「目回し体操」をします。その後、首を前後左右に曲げたり回したりし、ひざの屈伸をし、足を大きく開いてひざを曲げ腰を落とす「また割り」をして、前屈・後屈をします。深呼吸から前屈・後屈までの7つを1セットとして、朝食の前にじっくりと20分くらいかけて行い、後は、仕事中に疲れを感じた時に、気分転換がてら気軽に行います。

仕事の合間にこうした体操をすることで非常にまた、集中力をたかめることができます。こうしたリラックスタイムにより仕事の効率も高まるでしょう。