ストレスを撃退する方法

鼻水でストレス判定
鼻水でストレス判定

自分のストレスを鼻水でここまでチェックできる

仕事や勉強を集中して必死にやっていると、数時間たつと、鼻水が粘調(粘り気が増すこと)になり、色が黄色くなるという現象が起きます。これも疲れによる症状のひとつなのですが、なぜ、こういったことが起こるのでしょうか?

まず、鼻水が粘調になるのは、交感神経が緊張して、分泌現象が抑制されるからです。逆に、副交感神経が優位になつてリラックスしている時は、分泌が促進されるので、サラサラした鼻水が出ます。

だいたい、1時間から2時間半くらい交感神経優位で興奮していると、分泌抑制がきて鼻水が粘調になります。鼻詰まりはしないのですが、鼻をかんだ時に、ズルッとして出にくくなります。

交感神経の緊張をさらに続けると、今度は鼻水が黄色く変色してきます。これは、交感神経優位で、顆粒球が増え、常在菌と反応して膿をつくるからです。経験上からだいたい4時間くらい集中すると、そうなります。鼻をかむと黄色い鼻水が出ます。

鼻が粘調になってきたら、交感神経優位が続いているので、ちょっと休憩を入れて、副交感神経優位にしたほうが、その後の疲れも重くならないでしょう。このように、体の微妙な反応に気づいて対処できるかどうかで疲れ方も違ってくるわけです。

二日酔いをした経験のある人ならわかると思いますが、二日酔いの場合には、尿が出にくくなり、のどが渇き、鼻をかむと黄色い粘調の鼻水が出るでしょう。これらは、すべて、交感神経の緊張によるものです。

お酒を飲むと最初は副交感神経優位になってリラックスモードになるのですが、数時間たつと、今壁は交感神経緊張となります。二日酔いになるほど飲んでいるなら、交感神経興奮の極限を翌日以降まで引きずっていることになります。

風邪の引き始めは、副交感神経優位のリンパ球の戦いで始まるので、最初は鼻が詰まり、鼻水は、サラサラしたものが出てきます。そして、風邪が治るころには鼻水は黄色になって、顆粒球の反応に移って終わります。

花粉の原因はほとんどがストレス

鼻が詰まるのは、粘膜の血管が拡張して、血流が豊富になり、粘膜が腫れているため。ストレスで交感神経が優位になった後に、反動として副交感神経が優位になって起こる現象です。

つまり、鼻詰まりは、ストレスを受けた後、そこから脱却しようとする体の反応なのです。

特に、もともと副交感神経優位のタイプで、リンパ球が多い人は、ストレスを受けた時に鼻が詰まりやすくなります。子どもの頃は、副交感神経が優位となり、リンパ球が多いため、鼻詰まりの子が多いのです。大人になるにしたがい、自然と鼻詰まりは少なくなります。

副交感神経優位が原因の鼻詰まりを治すために使われる薬は、交感神経刺激薬です。ですから、たくさん使うと、鼻詰まりは取れるけれども心臓がドキドキするという症状が出てきます。交感神経が刺激されて心臓の拍動が多くなっているわけです。

薬による分泌抑制が進むと、粘膜が乾燥して痛くなってきます。風邪でもなく、花粉症でもなく、普段は鼻が詰まることもない人が、「どうも鼻が詰まってきた」と感じたら、何らかのストレスを受けて、そこから脱却している途中なのだと思えばいいわけです。

この鼻詰まりを治すためには、やはりストレスを取り除くのが一番有効です。花粉症の場合も、解消法は同じです。

仕事が忙しく運動不足のため食事などで不交感神経を優位にしてストレスを解消している人がある日突然、花粉症になることがあります。その理由は、極限まできたストレスを解消するために、副交感神経が極度に優位になったせいと考えられます。リンパ球がどんどん増えて、花粉に反応し始めるわけです。花粉症の原因は、ほとんどがストレスによる疲れだと考えられます。ですから、本当に花粉症を治すには、ストレスを軽減するしかないのです。

頑固な肩こりを解消するには温めることで改善する

肩こり
肩こり

肩こりは肩こりは湿布(消炎鎮痛剤)では治らない

疲れ」の代表的な症状と言えば、体の重さ、痛み、冷え、震えなどです。これらの症状が起こるメカニズムを見ていきます。これまでの医学の常識では、原因がよくわからない症状もありました。しかし、免疫学の立場からすれば、現代医学の常識をくつがえすような原因が見えてきます。

自分の「体の声」がよく聴こえるようになり、自然と疲れの取り方が上手になっていくでしょう。

2時間も3時間も同じ姿勢で作業をしていたため、肩や腰が重くなった。そこで、しばらく休憩をすると、今度は肩や腰が痛くなってきた…。
誰にも経験があることです。

体の「重さ」と「痛み」には相関関係があるのです。ここでは、そのメカニズムについてです。

体の重さや痛みを、消炎鎮痛剤を飲んだり貼ったりして治そうとする人がいます。しかし、よかれと思って使っているこの消炎鎮痛剤が、じつは、こり、重み、痛みを悪化させるものだと言ったらどうでしょうか?

まず、肩や頭、腰が凝って重くなるのは、ストレスにより交感神経が優位になり、血行が悪くなっている状態です。血管の収縮が続くことで、血流が滞り、疲労物質(乳酸など) がたまって筋緊張が起きてくるのです。頭痛も頭の筋肉が緊張して起こります。

こうして交感神経が優位になり血流が滞って筋緊張が起こると、次には、回復を図るために、副交感神経が優位になります。

副交感神経は、プロスタグランジンというホルモン様物質を使って、血流を回復させようとします。
プロスタグランジンには、

  1. 血管を拡張させる
  2. 痛みを起こす
  3. 発熱させる

という3つの働きがあります。疲れが生じた患部に感じる痛みや熱、赤みを帯びた腫れなどは、いずれもプロスタグランジンが血流を回復させて組織の修復を図っている時の現象です。

つまり、肩がガチガチに凝って重くなった部分が、その後、痛くなるのは、組織を疲労から回復させようとして体が起こす「回復反射」なのです。

頭痛持ちの人はわかると思いますが、最初は頭の筋肉が強く緊張して頭が重く感じる状態になります。

その後、昼休みや帰宅後など、ふっと気を休めて副交感神経が優位になった時に、痛みが出てきます。

プロスタグランジンによって血管が拡張し、血液がどっと押し寄せるので、ズキンズキンという拍動性の痛みが出てくるのです。腰痛持ちの人も同じです。

たとえば、職場で長時間、同じ姿勢でパソコンに向かって作業をしていると、最初は腰が重く感じるはずです。

その後、体を休めた時に痛みが生じてきます。これは、筋緊張を嬢和し、疲労物質を洗い流すための血流回復反射が起こるからです。

痛みは冷やさずに温めるのが基本

やってはいけない対処法が、消炎鎮痛剤でプロスタグランジンの産生を止め、血流を止めて、患部を冷やしてしまうことです。すると痛みは取れますが、回復反射を一時的に止めてしまうわけですから、薬が切れると、また回復反射が起こってくるのです。

こうした、いたちごっこが始まるのです。この消炎鎮痛剤を長期間使うと大きな弊害が生じます。プロスタグランジンンには、交感神経の優位にならないよう、アドレナリンなどの交感神経に関わる神経伝達物質の産生を抑える働きがあります。

消炎鎮痛剤でプロスタグランジンを抑えると、交感神経は積極的に神経伝達物質をつくるようになり、こりや重みの原因となる血流障害をますます促進し、顆粒球も増え、体のあちらこちらで炎症が起きてきます。

このようにして、消炎鎮痛剤は、患部をかえって悪化させてしまうのです。消炎鎮痛剤によって、肩こりのひどい人、頭痛持ちの人、腰痛持ちの人ができ上がっていると言っても過言ではありません。

ですから、こりや重み、痛みの自覚があっても、極力、消炎鎮痛剤は使わないことです。

温めて、運動をして、体の組織修復のプロセスを促進しましょう。ただ、最終的には、症状の本当の原因、ストレスを除くことが不可欠です。

疲れをためない生活がとても重要です。交感神経が緊張し続ける生活スタイルを見直します。

温かい湿布はこちら。

いまひとつやる気が出ない体をさらに疲れない体にする

いまひとつやる気がでない
いまひとつやる気がでない

日光浴を積極的に行う

ここからは、副交感神経優位の疲れの解消法です。副交感神経タイプの疲れとは、「たるんだ生活により、体の機能が低下する」ことが原因で生じます。

同じ疲れでも、交感神経緊張時の疲れの解消に必要な、「よく栄養を取り、ゆっくり休む」方法では、逆に疲れを悪化させることになってしまいます。

ですから、交感神経を刺激する生活をすることが必要です。副交感神経優位の疲れレベル1では、筋力や代謝の効率などの体の機能が低下し、いつも脈拍、血圧、血糖値が低下した状態にあります。そのため、「体を動かしたくない」という気分になりやすいのです。
ですから、交感神経を刺激するために、まず日光をよく浴びることから始めましよう。それから、数十分かけて運動をして、血流の回復を図ることです。

その日のうつに寝る

このレベルは、1の状態が続き、疲れが悪化している状態です。気だるい感じがして、朝起きても元気が出ず、ちょっと動いただけですぐに疲れてしまうのが特徴です。

副交感神経の緊張が続き、血管の拡張状態が続いたことで、血流が滞り、体温が下がり始めていることに原因があります。

これを解消するには、少し動いたくらいでは効果はありません。数週間かけて、生活のリズムを取り戻すことが必要です。遅くとも午前0時までに寝て、日の出と共に起床伸する。そして、日中は活発に活動するような、交感神経を刺激する生活を心がけることが大切です。

やる気がでないときは筋肉をちょっと刺激してやる

活動量が低い状態が続いたことで、かなり筋力が低下し、体を支えるのがきつくなっている状態。肩や腰の痛みもかなり出てくるはずです。

それどころか、立っているべき時に立ち続けることができない状態かもしれません。電車の中やコンビニエンスストアの前で、地面に座り込んでいる中高生を目にしますが、体がレベル3の状態に陥っているためと考えてもいいでしょう。

交感神経タイプの疲れと同じように、副交感神経タイプにおいても、このレベル3の段階で引き返さなければ、病気が待っています。ですから、この段階の体のサインに気づくことが、非常に大切です。レベル3で生じる疲れの感覚・症状は次のようなものです。

気分は沈み、落ち込みがちに活動量が少ないことから、やせ細る、あるいは肥満傾向がでてきます。血流はさらに滞り、体温は低下し、皮膚の色は青白くなっていきます。

また、副交感神経が優位な状態が続いたために、排泄・分泌機能が活発化し、鼻炎の傾向などが出てきます。

さらに、心身共に、感覚が過敏になります。精神的には、他人からの視線や言葉がひどく気になり、神経質に反応するようになります。肉体的には、痛みやかゆみ、蕁麻疹が起きやすくなってくるでしょう。午後になると足がむくんできます。

このレベル3以降の疲れの解消法としては、数ヶ月単位でメリハリの利いた生活を続けながら、散歩をしたり、駅の階段を上ったりして、徐々に体を鍛えること。とにかく、低下した筋力、循環器系の機能をアップすることが大切です。

また、自律神経を整える爪もみ療法も効果的なので、試してみてください。疲れのレベルが4に至ってしまうと、副交感神経優位の疲れも、いよいよ病気の領域に入っていきます。

全身の倦怠感が強くなり、筋力など体の機能低下によるこり、痛みがひどくなります。また、知覚過敏の傾向が強まって、アレルギーが出てくる人もいるでしょう。さらに、疲れのレベルが5に達すると、慢性的なアレルギー性疾患、重い鼻炎やアトピー性皮膚炎に苦しみがちになります。

そこまで行くと、回復するのに数ヶ月単位の期間が必要になります。ですから、何度も言うように、そうなる前に早めに手を打つことが大切です。

ナマリのように重く動かない体を疲れない体にする

なまりのように体が重い
なまりのように体が重い

血液中の酸欠を防ぐ

仕事や勉強などで、長時間、集中し続けた時など、ふとわれに返り、「あれ?息をし忘れていた」「呼吸が浅くなっている」と気づいたことはありませんか?

これは、交感神経が緊張を続けたために起こる現象です。

酸素を取り込む量が減り、血液中の酸素の濃度(PO2)、血糖値が下がった状態。つまり、血液中に酸素と糖が不足し始めると、それを知らせるために、疲れの感覚が出てくるわけです。

この「軽い疲れ」を解消するには、5分もかかりません。深めの深呼吸を5回ほど行ったり、少しだけ甘いものを摂ったりしてみるだけでずいぶん違います。

ちなみに、「心地よい疲れ」と「鉛のように体が重く感じる疲れ」の違いとはどういうことでしょうか?

交感神経が優位になってまもないころ、血中酸素量も血糖値も高く、血液の循環量が多くなって、体の中で気持ちよくエネルギーが消費されます。この血流循環が維持されている状態で休息を入れれば、心地よい疲れとなります。

ところが、休息を入れずに、さらに活動を続けると、血中酸素量も血糖値も下がり、血液循環が抑制されます。この状態が疲れのレベル1です。このあたりから、体が鉛のように重く感じる疲れが始まります。レベルが上がるにつれて、さらに重い疲れになっていくため注意が必要です。

血行を改善する体操

このレベルの疲れの特徴は、「体が少し重く感じる」感覚にあります。血液中の酸素濃度と血糖値の低下が続いたことで、筋肉や内臓などの一部組織が、酸素・栄養不足に陥っているからです。

また、仕事などで緊張を強いられがちな筋肉(たとえば、デスクワークが多い人なら肩や腰など) には、血流が不足し、その部分の温度が下がり始めているサインとして、こりを感じるでしょう。

交感神経が優位になった当初は、血流はよくなるのですが、休息も入れずに活動を続けると、交感神経優位と共に血管の収縮も続くことになり、血流障害を起こしてしまいます。

この状態は、深呼吸をしたくらいでは治りません。深呼吸に加えて、こりや重さを感じる部位を動かす軽い体操を10~20分行ってください。緊張している部位を動かせるなら、ラジオ体操でも何でもよいでしょう。

ここで大切なポイントがあります。疲れをためない最初の防波堤は、「体を動かすことで血流を回復させ、体の中から熟を生じさせること」です。

疲れを食い止めることができれば、体温も下がらず、こりもひどくはなりません。

食い止めることができないと、自力では十分に血流を回復させたり体温を上げたりすることができず、入浴などで体の外から熱を与えなくてはならない段階に入ります。それが、次のレベル3 です。

体が重く感じたら「とにかく体温を上げる」

このレベルは、全身クタクタという状態。筋肉や内臓などの組織の酸素・栄養不足が深刻になり、軽い運動くらいでは回復しないレベルに陥っています。
病気の直前状態であるという意味で、非常に注意を払うべきです。ここで現れる体のサインを丁寧に見ていきましょう。

まず、精神的には、気分がイライラし、怒りつぼくなります。次に、活動量が多すぎて、やせ細るか、ストレス解消のための食べすぎによる肥満傾向が出てきます。血管の収縮が続くことで血流が滞り、体温は低下しています。

顔を見ると、顔色が濃くなる方向で悪くなっているのも特徴です。

肌の調子は悪く、顔などにポツポツと軽い吹き出物が出始めます。これは、白血球の、種である顆粒球の数が多くなり、皮膚に炎症が起き始めるからです。

首・肩・背中・腰のこりが進み、目は疲れ、耳鳴りがします。睡眠中に、こむら返り、寝違えを起こしやすくなります。また就寝中でも腰痛が出ます。

さらに、就寝中のいびきがひどくなります。これは、交感神経の緊張が持続するため、体が酸素不足になり、「もっと酸素を吸いたい」と、無意識のうちに口呼吸をしているからです。口呼吸になると、舌根が口の上の部分に触れがちになるので、音が出るのです。

子どもや若い人のストレスは、睡眠中の歯ぎしりとしても現れます。これらを解消するには、先ほども述べたように、少しくらいの運動では追いつかないので、体の外からよく熟を与えることです。その方法として、お腹や太もも、お尻、二の腕など大きな筋肉が集まる箇所を、湯たんぽやカイロで温めたり、ゆったりと入浴すると効果的でしょう。

「体を温めながら、睡眠をよく取り、体力を回復させつつ、軽い運動を取り入れて血流をよくする」ことです。これには、一晩から数日単位の時間がかかるでしょう。このレベル3の疲れ解消は重要です。これが、病気にならないための最後の砦と言えるからです。

ほかにも副交感神経を刺激する、とても簡単な健康法として、「爪もみ療法」も効果的です。さらに、「薬を常用しない」ことも大切です。

薬を常用すると、交感神経がますます興奮し、疲れや、こり、痛みが悪化するサイクルに入りやすいからです。

デスクワークが多く、腰痛に悩む人などは、消炎鎮痛剤の類を使いがちですが、症状をますます悪化させることになりますので、なるべく控えてください。

忙しいビジネスパーソンは、疲れをこのレベルで食い止めるのは難しい場合も少なくないでしょう。しかし、ぜひこれらの解消法を取り入れてほしいと思います。なぜなら、疲れが次の段階に進むと、40代以降で、がんなどの大病に至る可能性が高くなるからです。

自分の「お疲れ度」をチェックする方法

お疲れ度をチェック
お疲れ度をチェック

体の不調がわかっても慌てない

これから「疲れのレベル診断表」をもとに、交感神経優位タイプと副交感神経優位タイプの疲れが、どのように進行していくのかを見ていきます。
「疲れのレベル」が5段階に分かれており、それぞれの段階での代表的な症状、解消法が書かれています。大切なことは、疲れのレベルが3の段階で食い止めること。それが「病気にならない」コツです。自分の体の声をよく聴き、体のメンテナンスをしましょう。

がんばり屋タイプの疲れ

  • レベル1(軽い疲れ)
    呼吸が浅くなる。血中の酸素濃度が下がり、炭酸ガスが増える。血糖値も上がり始める。
  • レベル2(体が重い)
    筋肉や内臓などの組織の一部が酸素・栄養不足になる。血流障害が起き、肩こりが出る。
  • レベル3(全身くたくた)
    酸素・栄養不足が深刻化。肩、背中、腰のこり、目の疲労、顔などに吹き出物が出る。
  • ☆レベル3~レベル4の間が病気との境界線

  • レベル4(炎症がはじまる)
    酸素不足の深刻化、組織破壊が発生。肩、背中、腰の鈍痛、にきび、口内炎、歯槽膿漏、胃炎、便秘。
  • レベル5(病気が発生)
    活性酸素による組織破壊が進行。高血圧、不眠、胃潰瘍、十二指腸、ガンなど病気と診断されるレベル。

のんびりタイプの疲れ

  • レベル1(じっとしていたい)
    血圧、血糖値が低くなる。体を動かすことが億劫に感じる。
  • レベル2(気だるい)
    血流が滞りがちで無気力状態に。朝、起きても元気が出ない。
  • レベル3(無気力)
    筋力などの体の機能が低下。長時間たっているのがツライ。腰痛、肥満などの症状
  • ☆レベル3~レベル4の間が病気との境界線

  • レベル4(アレルギー性の症状が出る)
    アレルギー性の反応、軽い炎症が出る。金属や虫刺されへの過剰反応。
  • レベル5(アレルギー慢性化)アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患が慢性化。疲労で会社を欠勤する。

適度にがんばることと、適度に休むバランスが大切

適度にがんばる
適度にがんばる

体を温めるだけでつかれにくい体になる

「活動しすぎ」か「リラックスしすぎ」かこの両極端な生き方が疲れや病気の原因です。「活動しすぎ」は交感神経優位、「リラックスしすぎ」は、副交感神経が優位の生き方です。

交感神経を価位にさせる要因は、「過度のストレス」です。ストレスにはさまざまな種類がありますが、おもに現代人に大きく影響しているのは、次の3つです。

  1. 働きすぎ
    自律神経のバランスを崩す最たるものでしょう。眼精疲労、冷房などによる体の冷やしすぎ、睡眠不足などが多大なストレスになります。
  2. ここの悩み
    精神的なストレスも、交感神経を緊張させます。
  3. 薬の常用
    西洋医学で処方される薬は、ほとんどが交感神経を緊張させるものです。特に、消炎鎮痛剤や降圧剤やステロイド剤を数週間以上の長期にわたって使用すると、体を交感神経優位に傾かせます。

これらの3つの要因によって引き起こされる、さまざまな疲れ現象についての詳細は後に記します。仕事や人間関係に緊張を強いられることもなく、運動不足で毎日を過ごしている例です。先ほどストレスは交感神経を緊張させると述べましたが、じつは、ストレスの少ない生活も、疲れを生むのです。

簡単な対処法は、ちょっとした体操をするなど、体を動かすことです。このように、疲れを生む原因は、両極端の生き方、つまり、バランスの悪い生き方にあるのです。そうした極端な生き方は、今すぐやめましょう。人間の体には、括動と休息を交互に繰り返す、メリハリの利いた生活が必要なのです。

健康年齢をのばすための自己チェック

交感神経・副交感神経の自己診断
交感神経・副交感神経の自己診断

それではまず、あなたの疲れのタイプを知るために、以下の自己チェックを行ってみましょう。
AとBの両方をやってください。あてはまる数を数えてみましょう。

A(交感神経優位タイプ)

  • 肌の色/どちらかというと色黒
  • 体型/筋肉質(引き締まっている)
  • 体温/体の冷えを感じることが多い
  • 体力/無理をしすぎで疲れる
  • 動作/機敏、歩くスピードも速い
  • 体のトラブル/胃炎や口内炎やにきびができやすい
  • 胃腸/下痢よりも便秘が多い
  • 性格/何事も集中する
  • 性格/喜怒哀楽が激しい
  • 性格/他人の目、意見は気にしない
  • 性格/悩みがち
  • 性格/活動的
  • 食べ方/食事の時間は短い
  • 食べ物/肉や脂っこいものをよく食べる
  • 食べ物/刺激の強いものより甘いものを好む
  • 入浴/入浴時間は長い
  • 薬/定期的に飲んでいる薬がある
  • 生活/仕事などで忙しいのは当たり前
  • 睡眠不足になりがち

B(副交感神経優位タイプ)

  • 肌の色/どちらかというと色白
  • 体型/ふっくら、ぽっちゃり
  • 体温/体が冷えることはあまりない
  • 体力/少し動くだけでも疲れる
  • 動作/体のうごきはゆったりしている
  • 体のトラブル/胃どちらかというとアレルギー体質
  • 胃腸/便秘より下痢が多い
  • 性格/あまり無理をしない
  • 性格/おっとりしていて穏やか
  • 性格/他人の目が気になる
  • 性格/悩まない
  • 性格/静かで落ち着いている
  • 食べ方/食事の時間は長い
  • 食べ物/野菜やあっさりしているものを食べる
  • 食べ物/刺激のあるもんを好む
  • 入浴/入浴は湯船にゆっくりつかる
  • 薬/できるだけ飲まない
  • 生活/忙しい生活は避けたい
  • 睡眠時間は十分にとる

疲れやすいタイプか疲れにくいタイプか

Aが多かった人

自律神経の中でも「交感神経」が優位になったことによる疲れを感じやすい人です。「忙しすぎて、いつも疲れている」タイプで、激務に追われるビジネスパーソンがその典型です。忙しい現代人は、7割以上の人が当てはまります。

Bが多かった人

「副交感神経」価値による疲れを感じることが多い人です。
過保護に育てられた小学生が「体を動かし始めるとすぐに疲れる」ような状態。「リラックスしすぎて、体の機能が低下し、すぐに疲れが出る」タイプです。体の頑張りの許容範囲が狭いのです。ビジネスパーソンには少ないですが、それでも女性を中心に3割ほどの人がこのタイプです。

AとBでは、疲れの感覚は似ているかもしれませんが、そこに至るメカニズム、なりやすい病気がまったく違うのです。

AとBの数の差があまりなかった人(1~3くらい) で、体調がよい人は、自律神経のバランスが取れており、あまり疲れで悩まない人です。体調の悪い人は、自律神経の働きが、不安定になっている人です。

体の中のシーソーを働かせる

「交感神経、副交感神経が、疲れとどう関係があるのだろう?」と感じた人もいると思いますが、じつは、これがとても関係があります。
交感神経と副交感神経を併せて自律神経といいます。自律神経とは、人間の活動と休息に合わせて、体の各組織を無意識のうちに調整している神経のことです。
交感神経とは、おもに昼間に働きます。人が活動する時や運動をしている時に活性化し、「元気いっぱい」「やる気まんまん」の状態をつくり出す神経といえるでしょう。

具体的には、心臓に働きかけて拍動を速くし、血管を収縮させて血圧を上げます。呼吸も速く浅くします。こうすることで、心身共に興奮状態をつくり、活発に活動しやすくするのです。

活動時は、体に傷をつくることなども多くなるので、傷から侵入する細菌などの外敵から体を守る必要も出てきます。そのため、交感神経が活性化すると、体を外敵から守る「白血球」のうち、細菌などを攻撃する役割の「顆粒球」が増えます。

副交感神経は交感神経の逆で、おもに夕方から夜にかけて働きます。人間が休む時や、食事をした時に活性化して、「ゆったり気分」「のぴのぴリラックス」の状態をつくり出す神経です。

具体的には、心臓の拍動を遅くし、血管を拡張させ、呼吸を深くゆっくり安定させます。食後に胃腸の働きを活発化させて消化を助ける役割も果たします。食後は、すぐ行動を起こしにくいものですが、それは心身共に、穏やかな休息に通した状態をつくり出しているからです。

また、休息時、体内では、白血球の一種の「リンパ球」が、がんなどの異常細胞を攻撃して体を防衛、メンテナンスしています。リンパ球は、食事によって体内に入ってくる異物から体を守る働きがあり、副交感神経は、このリンパ球を増やす働きもあります。

人間の体は、このように、自律神経によって、体中の細胞を極めて合理的に調整し、活動時と休息時に適した体調をつくり上げているのです。
交感神経と副交感神経は、通常は指抗関係にあり、シーソーのように交互に活発化して、体に働きかけています。どちらか一方が働いた後は、必ず揺り戻しがきてもう一方の神経が働き始めることを繰り返すわけです。

このようにしながら、活動と休息のリズムをつくつて、体の調子を整えています。このシーソーの働きがうまくいっている時は、生活にメリハリがつき、体調もいい状態が続きます。

ところが、シーソーの働きを無視して、働きすぎたり、リラックスしすぎたりといった生活を続けていると、一方の神経だけが優位になり、もう一方の神経タイプに戻りにくい体質になっていきます。こうなると、偏った側に特有の疲れが現れ、その先に病気が待っているのです。さきほどのチェックリストで、項目AとBのチェック数の差が大きいほど、チェックが多くなったタイプへの偏りが激しいと考えてよいでしょう。

全身疲労で「鉛のように体が重い」場合は?

チェックリストでAが多かった人は、交感神経の緊張が続くような生き方をしている人と言えます。このタイプは、とても活動的で、色黒で、筋肉が発達している人が多いです。動作は機敏で、歩く速度も速い。喜怒哀楽がわりあいはっきりしていて、興奮しやすいタイプと言えるでしょう。
基本的に、男性は、このタイプが多いです。女性でも、活動的な人は、このタイブに当てはまるでしょう。副交感神経が優位になる時間帯、つまり食事や入浴、睡眠の時間が短いのも特徴です。

「元気はつらつなら、それでいいのでは?」と思う人もいると思いますが、この状態のまま、休息が不十分な生活を続けてしまうと、交感神経が優位な状態が続きます。すると、「副交感神経を刺激して休みたい」という無意識の欲求が湧き、体がうまみの強いものや甘いものを欲するようになります。仕事が忙しくて、休みたくても休めない。今日も疲れを引きずりながら、また頑張って働くこんな生活を続けているとどうなるでしょうか?
交感神経優位タイプの疲れの感覚を、具体的に見てみましょう。

交感神経優位タイプの疲れの感覚

いつも、体が疲れている。イライラする。ピリピリした不安感が強い。原因を周りの人のせいにして怒りやすい。興奮して夜眠れない。血圧が高い。血糖値が高い。背中・腰に、活動しすぎによる疲れ、痛みが出る。便秘がひどい。体温が低い。
これが、さらに続くと、交感神経型の病気の世界に入っていきます。
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体がだるくて「やる気が出ない」場合は?

交感神経が優位のAタイプとは逆に、生活から忙しさを排除して、リラックスしてばかりいればいいかというと、そうではありません。人間はリラックスしすぎても疲れが出てしまうのです。
チェックリストで、Bの副交感神経が優位と出た人がまさにその典型。Bタイプは、食事や入浴、睡眠など、副交感神経が優位になる時間を長く取り、交感神経を刺激する時間の少ない生活を送る傾向があります。穏やかな気分でいることが多い反面、行きすぎると、気持ちが沈んで、しょんぼりしやすくなります。

また、副交感神経が優位になると神経伝達物質の分泌も多くなるので、さまざまな感覚が敏感になります。痛みやかゆみが強くなったり、他人の視線や言葉が気になりやすくなったりもします。副交感神経が優位なので、体は交感神経への刺激を欲して、塩辛いもの、唐辛子系の辛いもの、冷たいものなど、刺激の強いものを食べたがる傾向があります。
女性にこのタイプが多く、男性でも、ゆったりした性格の人は、このタイプに当てはまるでしょう。色白で、ぼっちゃり型の人が多いです。「リラックスした生き方だから疲れなくていいじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、そうとも言えません。

このタイプの疲れを一言で言うと、「すぐ、疲れる」。つまり、体を動かす筋力などの機能が弱り、体の能力全体が下がることによる疲れやすさなのです。元気な人が普通にできることで疲れてしまうという具合です。副交感神経優位タイプの疲れの具体的な感覚は、次のようになります。

副交感神経優位タイプの疲れの感覚

少し動くだけでも疲れる。やる気が起こらない。他人の目が気になる。小さなことが気になる。落ち込みやすい。朝起きるのが億劫になる。筋力が弱って、肩・背中・腰が疲れ、痛む。下痢をしやすい。体温が低い。

今日から始める「健康年齢を伸ばす」習慣

チェックリストで、ABの数の差があまりなかった人(1~くらい)は、どう考えればよいのでしょうか。そういう人は、交感神経優位と副交感神経優位の間を、シーソーをするように「揺れ動いている」人だと言えます。
AとBの差があまりなく、かつ体調がよければ、現時点では、健康的な生き方、あまり疲れで悩むことはない生き方をしていると言えるかもしれません。

具体的には、自律神経のリズムを感じ取りやすく、体の声を聴くことができ、意識的にメリハリの利いた生活をしている人が、これに当てはまります。

また、もともと備えている体質と、現在の生活がずれている人もいるでしょう。たとえば、色白でぽっちゃり、ゆったりした性格の副交感神経優位だった人が、育ち方や環境の影響を受けて、交感神経型の生き方をするようになった場合です。もちろん、この逆のパターンも同様です。

シーソーが機能しているわけです。一方、AとBの差があまりなく、体調が悪い人は、もしかしたら自律神経の働きが不安定になっているかもしれません。

「疲れない=病気にならない」はほぼイコール

疲れない体=病気をしない体
疲れない体=病気をしない体

免疫力は自分の体に落ち着いて耳を傾ける

「あー疲れたぁ!」が口癖になってしまっている現代人がとても増えています。無意識のうちに口にしている人も多いことでしょう。

疲れというのは、病気のほんの手前で、体が発するSOSアラーム、つまり、「体の警告」です。ですから、私たちが、その「体の声」を軽視したり、聞き逃したりすると、体にさまざまな不調が現れます。それがひどくなった状態が「病気」です。仕事はもちろん、日々の生活に支障をきたすこともあります。

あなたは、疲労を感じる時、体のどの部分に、どんな感覚を覚えるでしょうか?「全身で「疲れた」と感じるだけじゃないの? と思われる方がほとんどかもしれません。

漠然とした感覚しか自覚できない人の方が多いの事実です。特に、健康で体力もある20代や30代前半の男性にそうした傾向が見られます。男性は、だんだん体が言うことをきかなくなり始める30代の後半以降、病気になって初めて、必要に迫られ自分の体に注意を向けることになります。

疲れを解消する方法も、男性は、「じっと休む」とか、「とにかく寝る」など単純になりがちです。その数は片手で数えられるほどではないでしょうか。女性は、男性より繊細で敏感ですから、体の声を感じ取りやすいかもしれません。しかし、それでも私は、体のどんな声が、どんな状態を表しているのかを正しく聴くことができる人は、それほど多くないと思っています。その理由は、現代文明特有の病気にかかる人の数の多さに表れています。

疲れと上手につき合い、コントロールすることができれば、病気にはなりません。それどころか体が本来持っているパワーを存分に発揮することができます。今より、もっと大きな仕事、もっと喜びに満ちあふれた充実した毎日を手に入れることができるのです。

5分の深呼吸でも疲れが癒やされる

疲れといっても、いくつかの「タイプ」があります。そして、タイプが違えば、当然、解消方法も違います。

免疫学とは、もともと人間に備わっている免疫力によって病気を癒す医療分野です。

わかりやすく言えば、ウィルスや細菌など、さまざまな外敵から体を守る防衛システム「白血球の働きによって、体を病気から守る自然治癒力」のことです。

自律神経が白血球の働きに大きな影響を与えるという、「白血球の自律神経支配の法則」を通して見ると、疲れのタイプや解消法が具体的にわかってくるのです。さらには、タイプと共に、疲れの「レベル」もいくつかに分けられます。

「5分間の深呼吸で癒やせる疲れ」から、「病気のサインとしての疲れ」、「病気のレベルに達している疲れ」まで、それぞれの段階で体の中で起きている変化についても、見えてきます。