朝、さわかにすっきりと目覚める方法

理想は大の字で寝る

さて、就寝の時間や、姿勢、環境について見です。「就寝時間は、その日のうちに」というのが、お勧めです。40代の人は、最低午前0時には、床についたほうがいいでしょう。

50代後半以降になると、午前0時就寝でも、病気にかかりやすいリスクは高まります。50代になって就寝時間が午前0時を過ぎるようだと、大病しやすくなります。
すでに述べたように、夕方以降、特に夜間9時~午前0時の時間帯は、アドレナリン分泌が抑制されるので、仕事をすると非常に疲れやすく、体が寝る準備をすることができません。

朝方に眠りに入る昼夜逆転型は睡眠が圧倒的に不足している

できるだけ定時で仕事を切り上げ、「その日のうちに寝る」生活スタイルに生活習慣を変えます。

寝る時の姿勢は、仰向け寝がいいでしょう。
仰向けのメリットはいくつかあります。まず、肺やお腹が上になるので、ラクに深呼吸ができ、リラックスして深く眠ることができます。

横向きやうつ伏せになると、口呼吸になって呼吸が浅くなりがちですが、それも防ぐことができます。
口呼吸は酸素不足にも陥りやすいです。

また、仰向けで寝ると、肩や内臓を圧迫することがありません。さらに、姿勢がよくなって、猫背を防げます。仰向けで寝るためには、低い枕が不可欠です。

枕が高いと、首が折れる形になり、脳や肩への血流が悪くなってしまうからです。また、よく言われるように、布団は薄いものがよいでしょう。柔らかすぎて腰が沈むものは腰痛を引き起こします。

昔から、庶民は、「せんべい布団」でなく、貴族のようなふかふかの寝具にあこがれるものですが、健康の面から言えば、せんべい布団に低い枕のほうがいいわけです。

寝室にはレースカーテンが最適

寝室は、真っ暗にしたほうがよいでしょう。光は、交感神経を刺激するからです。夜中にトイレに起きる時も、できるだけ、強い明かりが目に入らないようにしたほうがよく眠れます。

しかし、朝になったら、積極的に太陽の光を浴びることができるようにしましょう。すでに述べたように、太陽の光は、交感神経を強く刺激して、目を覚まし、活動の準備を始めるのに必要だからです。

できれば、寝室のカーテンは、夜は、(防犯に問題がなければ)レースカーテンだけにするといいでしょう。日の出と共に太陽の光がほどよく部屋に射し込み、自然な目覚めにつながります。

起床時は、目覚ましを使わないで起きられるのがベストです。けたたましい目覚ましの音で、睡眠中の生理現象を断ち切ることは、好ましくありません。

朝日が寝室に射し込みやすくしたり、睡眠の十分な量と質が確保されていれば、本来、人間は、朝、自然に目覚めることができるのです。そうした良質の睡眠を取れるよう、生活を改善していくといいでしょう。

就寝前の40秒間行う呼吸法が朝までの快眠に効果的

夜中にトイレなどで目が覚めたとき、なかなか眠れないという人もいるでしょう。年齢を重ねると、体が交感神経優位に傾いてくるので、40代以降では、夜中に起きて、眠れなくなる人も少なくありません。そんな時は、仰向けになり、腹式呼吸をするとよいでしょう。「吸って吐いてに1分」かけて、深く長く呼吸するのです。最初は、40秒くらいが限度でしょうが、慣れるにつれて、長くできるようになっててきます。この呼吸を5回線り返します。慣れてきて上手にできるようになれば、5回目に入らないうちに、寝てしまうでしょう。

仰向けに寝る人は「五十肩にならない」

五十肩は、寝る時の姿勢と関わりが深く、夜間に痛むことも多いため、睡眠の質に影響するからです。いわゆる五十肩とは、肩関節周囲炎と言って、中年期に多く発生するものです。

この五十肩になる人の特徴は、睡眠時に、横向きの姿勢で寝ることです。横向きだと、肩が圧迫されて血流障害が起き、組織破壊が起きてしまうのです。
横向き寝の人は、仰向け寝ができない人が多いでしょう。仰向け寝ができない人は、たいてい太り気味です。太り気味だと、お腹の脂肪が横隔膜を圧迫して、呼吸が苦しくなるからです。

中年期に太り気味になる人は、それまで頑張って仕事をしてきた人と言えるでしょう。頑張りすぎてストレスがたまり、交感神経が緊張し続けるために、それを解消しょうとしてよく食べます。食べるから太り気味になります。

また、交感神経が緊張していると血流障害が起きるので、肩に疲れがたまりやすくなっています。つまり、バリバリ頑張りすぎて、血流障害が起き、太り気味になり、それが原因で横向き寝の習慣がつき、やがて五十肩になるわけです。

ですから、五十肩を治すためには、寝る姿勢を仰向けにする必要があります。そのためには、やせる必要があり、ストレスによるドカ食いをしなくてもよい状態になるまで生き方を変えないといけないのです。

「いびき」は体の危険信号

睡眠の質を決めるものと言えば、いびきも重要です。いびきがひどいと、呼吸が妨げられて、酸素不足になります。いびきをかくのは、自律神経のパターンが極端になっているということです。

いびきは、太っている人に生じがちです。首の周りに肉がついて、のどの内側が狭くなるからです。太る原因は、頑張りすぎてストレス解消のために食べすぎているか、ラクをしすぎてエネルギー消費量が少なすぎるかのどちらかでしょう。

また、いびきは口呼吸をしている人にも生じがちです。交感神経が優位になりすぎて酸素不足に陥っている人で、より多くの酸素を吸おう吸おうとしている人や、副交感神経の優位が続きすぎて鼻が詰まっている場合にも生じやすいでしょう。いびきを解消するにも、これまで述べてきたように、生き方を修正することです。
いびきを甘くみてはいけない

深くしっかり眠る熟眠方法

疲れない体は「湯船」から

よい眠りを得るためには、入浴方法も重要です。よく、健康のためには、シャワーだけでなく、ゆっくり湯船に浸かったほうがいいと言われますが、これも、はっきりと理由が数字に出ています。

ある会社の研究員では、次のような研究結果を発表しています。ある会社の社員18人を湯船派とシャワー派に分け、リンパ球と顆粒球の数を測定したところ、湯船派のリンパ球数の平均が2248個、シャワー派のリンパ球数の平均が1901個と出たそうです。リンパ球の理想的な値は、2200個~2800個ですから、湯船派のほうがよかったわけです。

反対に顆粒球は、湯船虎よりもシャワー派のほうが多くなりました。ここから、湯船派のほうがシャワー派よりも、自律神経のメリハリが利いた習慣を得ていることがわかります。

反対に、シャワー派は、湯船派よりも交感神経の緊張が強くなっていると考えられます。やはり、入浴は湯船に虔かり、しっかりと体温を上げ、汗をかいたほうがいいと言えそうです。

体温が上がると自律神経のバランスも取れ、代謝も活発になり免疫力も高まるからです。シャワー派の人は、入浴方法を変えたほうがいいでしょう。ただ、シャワー派には、そもそも毎日が忙しすぎて、入浴時間をゆっくり取るゆとりさえないという人も多いでしょう。また、体温が低いので、湯船に浸かるのは苦手という人もいます。低体温の人は、忙しすぎる場合と、ラクをしすぎている場合があり、どちらにしろ極端な生活をしていることがうかがいしれます。

極端すぎる生活が、入浴方法に端的に表れ、白血球の割合の数字にも表れているとするなら、ただ「入浴方法を変える」よりも、「入浴のクセに表れているかもしれない生活のクセを直す」ととらえたほうがいいのかもしれません。

体温プラス4度「疲れがドッサリ取れる」水温

さて、お勧めの入浴法について見てみましょう。まず、よく言われるように、入浴前には、浴室内での発汗に備えるため十分な量の水を飲んでください。

水温は、体温プラス4度がよいでしょう。これは、「気持ちいい」と感じられる温度です。平常体温がよい状態にある人は、水温は、40度以上がよいでしょう。体温が低い人は、それでは熱すぎるので、38~39度が適切です。いずれにせよ、自分で「気持ちいい」と感じられる温度を一度測ってみましょう。

湯船に入る前には、足湯などをして、ゆっくりと体温を上げてから入るようにます。体温が低い状態で急に熱い湯に入ると、交感神経が優位になるからです。循環器系にも負担がかかります。

浸かり方は、全身浴でも半身浴でもかまいません。湯船に浸かっている時間は、全身浴なら10分程度でしょうか。全身浴で息が苦しくなるような人は、半身浴をお勧めします。
半身浴なら、40分くらいかけて入ると、ゆっくり体温が上がって、副交感神経を刺激することになります。40分は長いので、浴室に雑誌や本を持ち込んでもよいでしょう。

熱い湯と冷たい水に交互に触れる交替浴も、自律神経を刺激するいい方法です。ただし、もともと体が冷えている人は、まず、お湯で体を温めることを習慣にしてください。

もうひとつお勧めしたいのが、入浴しながら、体温を測ることです。入浴する2分前に、体温計を口にくわえて体温を測りましょう。湯船に浸かる時は、再び体温計を口にくわえます。

時々、見てみると、徐々に体温が上がってくるのがわかるでしょう。この体温の上昇を見て、「体がよい状態になてきている」と喜びを感じてほしいと思います。

あまり湯船に浸かる習慣がなかった人は、最初は、なかなか体温が上がらず、汗もかけないでしょう。なぜなら、深部体温が低いことが多く、体は、低い深部体温を保とうとするからです。しかし、湯船に浸かることを習慣にすると、体温の上昇が早くなって、汗もかきやすくなるはずです。

これは、体がよい状態に向かっている証拠です。体内のさまざまな循環もよくなり、冷え性なども解決していくでしょう。体温が上がって出てくる汗にも種類があります。最初に出てくる汗は、サラサラしています。これは、体の中の余分な水分です。余分な水分を排泄した後、なお体を温め続けると、皮脂腺が活性化し、今度は油含んだ汗が出始めます。この汗には、体の中のさまざまな化学物質や活性酸素などの毒素が含まれています。それが排泄されると、体の調子がよくなっていきます。

半身浴は血管の詰まりに効果大

疲れがとれる睡眠ととれない睡眠

太陽と同じ時間に起きる

不眠解消法も、睡眠の質を高める方法も、方向性は同じです。自律神経のバランスを取り戻した生活が欠かせないということです。
寝る直前だけ、何か特別な方法などを試しても意味がありません。

、疲れをためない方法を実践して、1日を過ごすことが大切です。自律神経のメリハリをつくる基準のひとつが、太陽です。太陽と共に生活することを心がければ、自然にリズムが戻ってくるのです。

人間の体は、一般的には22時ごろに眠りにつき、朝は4~6時に起き出すので、睡眠時間は6~8時間がいいでしょう。体がひどく疲れたと感じた時は、早く寝るか、遅く起きるかして、睡眠時間を確保します。

ひとつ付け加えておくと、早起きを習慣づければ、睡眠時間が調節しやすくなるでしょう。4時に起床すると、1時間余分に寝ても5時、2時間遅く起きても6時なので出勤には十分間に合います。

出勤時間が決まっている人でも、太陽が沈んだら早く寝て、太陽が昇ったら起きる生活を心がけていれば、体の声を聴きながら睡眠時問の調節をすることが可能になるのです。

夏と冬で睡眠時間を変える

起床時間を4~6時とするのは、夏と冬では、起きる時間を変えるからです。夏は4時に起き、睡眠時間は6時間くらいになりますが、これで十分です。なぜなら、夏は、気温が高く気圧が低くなつているので、副交感神経が優位になりやすく、その分疲れにくいのです。

冬は6時に起きます。冬は気温が低く、気圧が高いため、交感神経が緊張気味になり、疲れやすいので、睡眠時間を長く取る必要があるわけです。夏は夜が短く、冬は夜が長くなるので、太陽と共に生活するという基本原則にも沿った生活になります。

この2時間の差を感じる感性があると、体の調子がとてもよくなります。日中は、交感神経を優位にするために、活発に活動することが大切です。

副交感神経が優位になる生活をしている人は、よく活動をして、ちょっと疲れを感じるくらいでないと、眠りが深くならないでしょう。

また、太陽の光をよく浴びることも大切です。太陽の光の刺激は、交感神経に強く働きかけ、人間を最も興奮させるからです。ただ、交感神経が緊張しすぎて眠りにくい人は、活動中は、できるだけこまめに休息を入れ、疲れをため込まないよう気をつけることが大切です。

また、夕方以降は、できるだけ仕事をしないことです。

起床したら、朝日を浴びます。天気のよい日には、7時の朝食までの時間を利用して、1時間ほど散歩をします。距離にすると7キロくらいでしょうか。

それから、軽く体操をします。その後、出勤。

まず、原稿の執筆など、目を使う仕事をしますが、交感神経を刺激するので、午前中でおしまいにします。午後は、仕事の種類を変えて、研究などに時間を使います。

疲れを感じたら、仕事の合間に、休息を取り、体操をします。できるだけ定時には仕事を終え、夜は10時に就寝します。眠りの質をよいものにするには、こうした自律神経のメリハリが利いた生活がとても大事です。

寝酒は眠りを浅くしてしまう

寝酒(ナイトキャップ)の注意点
寝る直線に、交感神経を刺激するような習慣を持っている人は、その習慣をできるだけやめたほうがいいでしょう。

まず、目を使いすぎることは、よくありません。仕事のストレス解消にと、テレビやインターネットのニュースを観たり、ゲームをする人もいるかもしれませんが、あまり長時間になるのは好ましくありません。

また、よく言われているように、お酒を飲むこともよくありません。飲み始めは、副交感神経が優位になってぼーっとなり寝やすくなるかもしれません。
しかし、寝ている間にアルコールを分解しなくてはいけなくなるので、体に負担がかかります。また、飲みすぎると、逆に交感神経を緊張させるので目が冴えてしまいます。

結局、1日のストレスを、より強いストレスで解消しようとしないことです。深い腹式呼吸をするなり、軽いストレッチをして血の巡りをよくするなどして、ストレス解消するようにしたいものです。

寝つきがいい睡眠と悪い睡眠

寝つき
寝つき

布団に入るとあっという間に寝てしまう人の特徴

さて、どうすればよく眠れるのかという話をする前に、そもそも不眠に悩まされている場合は、どう解消すればいいのでしょうか。
自分の体の自然なリズムを意識しようと言われても、リズム自体が不安定になつているので、なかなかわからないでしょう。

不眠の場合は、活動しすぎ、または楽をしすぎの極端な生活によって体のリズム自体が崩れています。そこで、まず、活動と休息の、ほどよいバランスを取り戻さなくてはなりません。

不眠にも、疲れと同じように2つのタイプがあります。1つ目のタイプは、交感神経優位の生き方で不眠に陥っている人です。このタイプの人は、交感神経が優位になったまま活動をしすぎたために、自律神経のシーソーがうまく働かなくなり、ずっと交感神経の優位が続いています。

副交感神経が優位になる夕方以降、夜中まで働くのが当たり前になっているという例です。また、交感神経を緊張させる心の悩みが大きい人も、該当するでしょう。

交感神経が緊張し続けると、ベッドに倒れ込むように寝たり、昼間に猛烈な睡魔に襲われたり、週末に風邪を引いて寝込むなど、強制的に休息を入れる反応が出てきます。ここで休んでいれば、何とかバランスを保てるのですが、こうしたサインが出ても休まない場合は、自律神経のバランスが崩れ、常に交感神経が優位になって眠れない状態になっていきます。
2つ目のタイプは、副交感神経優位の生き方で不眠に陥っている人です。

日中の活動量が少なすぎるため、夜は眠くならないのです。眠くならないので、安易な夜更かしに走り、自律神経の日内リズムが崩れて、健康状態が悪化します。両タイプとも、低体温になる傾向があるので、朝起きても、すぐに活動のエンジンがかかりません。
エンジンがかかるのは午後以降と遅れがちになり、興奮が夜まで続いてまた眠れないという悪循環に陥ります。

眠りが浅く短い人」は人生も浅く短い?

2つのタイプとも両極端な生活ぶりですが、共通点を挙げるとすれば、人工照明の発達、夜でも活動できる人工的な環境の影響が大きいでしょう。もともと人類は、何千年も太陽と共に生活をしてきました。太陽が出ている時に活動し、太陽が沈むと共に寝るしかなくなるという生き方です。

体も、そのような生活リズムでバランスが取れるように構成されているわけです。L かし、ここ50年ほどの科学の発達により、真夜中でも明かりをつければ、仕事も勉強もできるようになりました。

24 時間、蛍光灯が目にまぶしいコンビニエンスストアもできました。夜中でもテレビやビデオを観て楽しむことができます。インターネットも発達し、楽しみの幅はさらに拡大しています。

これらは、すべて、光を目に入れて刺激し、交感神経を働かせるものです。夜になっても眠らずに活動した結果、睡眠不足になり、それが高じて不眠になり、疲れがたまって病気になる人が増えているのです。
たとえば、働き盛りに多いストレス多で眠れずに血圧が高くなる症状などです。

普段から血圧が高い人はわかりやすいのですが、睡眠不足になると血圧が上昇します。これも自律神経が不安定になったことによるものです。疲れたときに休むことが結果、仕事や勉強を

文明の利器が悪いのではありません。それは、大いに便利さを提供するものですから、上手に使いこなせばよいでしょう。問題は、人間が、自分たちで生み出しためまぐるしい環境の変化に振り回され、体の自然な働き・リズムを見失ってしまったことにあります。そう知って、生き方を修正していくことが、とても大事になっているのです。

長生きの睡眠と短命の睡眠

長寿と短命
長寿と短命

40代での夜更かしはガンになる可能性大

睡眠は、疲れや病気と深い関係があります。

現代人は、睡眠不足の恐ろしさについての認識がとても甘く、簡単に夜更かしをしてしまいます。しかし、自律神経と免疫の観点から見れば、睡眠時間を削るのは、体にとって非常に恐ろしいことです。

睡眠不足が体にどんな悪影響を与えるのかを知れば、見出しが決して大げさではないことがおわかりいただけると思います。毎日、就寝が午前2時ごろになっている人が、がんにならずに40代を切り抜けるのは難しいということです。

夜更かしや睡眠不足になりがちな生活スタイルは、はっきりと寿命に影響します。昔から、画家は長生きで、作家は短命と言われます。
画家は、絵の具の色の出具合を見なくてはいけないため、照明がなかったころは、太陽が出ている時に仕事をしなければならなかったからです。

作家の場合、文字を見ることができればよいわけで、それが、深夜まで暗い照明のもと、目を酷使しながら書くという生活スタイルにつながったのだと思います。

その結果、画家は長命で、作家は短命になると言われたのです。同じ芸術家なのに、睡眠の取り方によって、寿命に差が出てくるのです。

この事実を知った、ある売れっ子の作家は、日中仕事をし、夕方5時くらいには仕事をやめて居酒屋に行き、リラックスするようにしたそうです。

その結果、とてもよい健康状態を保てているようです。このままいけば、おそらく寿命も他の作家ほど短くはならないでしょう。作家でも、生き方を変え、睡眠時問を確保すれば、健康になれるのです。

免疫力を高める睡眠時間

夜は副交感神経が優位になり、血流を回復させて体の老廃物を流し、リンパ球が異常になつた自己細胞のそうじをします。1日の疲れを取り去る大事な時間です。
ですから、睡眠時間は、できれば7~8時間ほどは確保してほしいと思います。この時間をおろそかにすると、交感神経の緊張が続き、脈は速く、血圧は高く、血糖値も高い状態が続きます。

行き着く先には、高血圧症、糖尿病、高脂血症、狭心症、不整脈、心筋梗塞、脳卒中、くも股下出血、そして、ガンなどの重大な病気が待っているわけです。

誰しも病気になってから、「しまった」と思うものですが、その時、すでに体は壊れているので回復するのは大変です。その手前で「疲れという警告」が出ているのですから、それを無視しないでほしいと思います。

疲れの原因は、無茶な塵活そのものにあります。特に大きな割合を占めているのが、睡眠不足です。

睡眠不足は、ボディーブローのように、必ず、先々の健康に潜在的なダメージを与えているととらえるべきでしょう。休息と睡眠の大切さをはきちがえる人も多いのですが、仕事もがんばり睡眠もしっかり取るというのは矛盾していないのです。

疲れと病気の7割以上が休息と睡眠を軽視した結果、交感神経が優位になる生き方により引き起こされています。

つまり、「頑張っている人はど、休息時間もたっぷり取れ」ということです。この当たり前のバランスが崩れている人があまりにも多いため、休息と睡眠の大切さをくどくど説明しているわけです。

せっかく人間として生まれたからには、世の中の人々を驚かすような大きな仕事をして死にたいものです。体の仕組みからいっても、人間は、まったく頑張らずラクばかりして生きるようにはつくられていません。

さらに付け加えると、睡眠の取り方は、すべての人に、杓子定規に適用されるべきではありません。場合によっては、逆にストレスがたまり、交感神経が緊張して、うまく睡眠が取れないことにもなりかねません。

よい睡眠を得るためには、「十分に活動したら、必ず十分な睡眠を取る」「太陽と共に起き、太陽が沈んだら、できるだけ早く休む」「交感神経と副交感神経の両方がきちんと働くようなメリハリの利いた生活をする」という基本原則はあるものの、細かいところは、人によって違うわけです。

疲れの取り方と同じです。極端な例ですが、長寿世界一だった故・本郷かまとさんは生前、丸2 日間寝て、丸2日間起きているという生活パターンでした。
一見、異常にも見えるサイクルですが、本郷さんの体にとっては自然なリズムだったわけです。昼夜が逆転する仕事をしている人が、「太陽と共に生活をせよ」と言われても、無理でしょう。もちろん、基本原則に沿って生活ができるに越したことはないのですが、昼夜が逆転している生活の中で、疲れが最小限に留められ、元気でいることができるような睡眠リズムを発見し、習慣化すればいいわけです。

リズムを守っているうちは、それなりに元気な生活を続けていくことができるはずです。自分の体の睡眠リズムを発見できない人は、まず、それを発見することを目標にしてください。そのリズムを定着させるよう努力すればいいのです。

さわやかな朝と心地よい夜(快眠のために)

サプリは疲れない体のために必要か?

疲れ解消 サプリ
疲れ解消 サプリ

便りになるのは自分の免疫力のみ

現代人の多くが「これまでどのように健康に気をつかってきましたか? 」と聞くと、「毎日マルチビタミンを飲んでいる」「健康食品を摂っている」といった答えが返ってきます。

そういう方々は、自分の体に不安を感じていて、常に、何かでサポートしないと、やっていけない感じがしているのでしょう。

サプリメントに頼っているご本人は、「ちゃんと気をつけているのに、どうして疲れるのか、病気になるのか」と首をかしげます。しかし、疲れがたまって、病気になつてしまう原因は、これまで見てきたように、ひとえに、その人の生き方そのものに原因があります。

極端な生き方をしているのに、いくらサプリメントを摂ったところで、疲れが緩和するわけがありません。サプリをずっと飲み続けるとサプリメントに頼る体質になってしまう感じがいやだなぁ~と感じています。人間の体は、メリハリの利いた正しい生き方をしていれば、疲れが続くようにはできていないのです。

それほどのパワーを持っているものなのです。長い目で見れば、サプリメントに頼るより、自律神経のメリハリをきちんと利かせるような、疲れをためない生き方をしたはうが効果が高いのです。

とりわけ忙しい時、疲れがひどい時に、一時的にサプリメントを摂ってみる。その程度の付き合い方がよいのではないでしょうか。そうした前提のうえで、自分に合ったものを見つけるなら、問題はないでしょう。

昔からよく言われるものにクエン酸豊富な梅肉エキスなどもあります。

百薬の長「お酒との上手な付き合い方」

百薬の長
百薬の長

酒の肴は1にも2にも「楽しい話」

リラックスと元気づけの両方の作用を持っているものと言えば、アルコールもその仲間です。アルコールには興奮作用がありますが、体にとっては不要なので、最初は排泄反射が起き、副交感神経が優位になつてリラックスします。

その後、だんだん元気な状態になり、興奮の世界に入っていきます。アアルコールを飲んでから2~3時間後を境に、副交感神経優位から交感神経優位に切り替わります。

∫酒の席を思い浮かべてみればわかると思いますが、最初は皆、リラックスモードに入り、次第に興奮モードに切り替わっていくはずです。

リラックスモードでは、日ごろの仕事ぶりに対する慰労をし合うなど、癒しの場をつくり出す。その後、興奮モードに入ったあたりで、皆で夢を語り合う、将来のビジョンを語り合うよう心がければいいでしょう。

酒の席がプラスに働き、疲れも媛和されるかもしれません。しかし、同じ酒の席でも、最初の副交感神経反応の時は愚痴、不平不満を吐き出すだけ、興奮モードに入ってからは、怒りを爆発させるというようなマイナスの流れになってはよくありません。

愚痴を言うのも時々はいいでしょうが、いつもそればかりだと、精神的にもよくないし、疲れを悪化させかねません。

よく言われるように、お酒もほどほどにしなくてはなりません。なぜなら、3時間を超えて、大量に飲むと、二日酔いになってしまうからです。

交感神経緊張の極致の状態で、疲れが取れるどころではなく、完全に疲れをひどくしてしまいます。二日酔いの時は、のどが渇いて、脈が速くなり、鼻水が黄色くなっているでしょう。

これらはすべて、交感神経が優位になっている証拠です。若いころに飲みすぎて、頻繁に二日酔いになっている人は、早めに認知症になる可能性が高くなります。

交感神経緊張の極致で、脳の血流不足が深刻化し、脳神経がやられてしまうからです。アルコールも、時々、適量を飲む分には疲れを回復させるかもしれませんが、度が過ぎると、疲れを助長させ痛気を招くことになります。

お酒は「百薬の長」か?[本当]によればお酒が百薬の長であることに間違いはないようです。飲み過ぎると毒になってしまいます。

普段からお酒の量をコントロールできていない人はGOT、GPTが高い、さらに値が不安定ならシジミ(シジミの使用感、口コミ)などを参考にするといいかもしれません。

「疲れない体をつくる」飲み方・飲み物

疲れた体には砂糖、ミルク入りのコーヒー
疲れた体には砂糖、ミルク入りのコーヒー

疲れた体には砂糖、ミルク入りのコーヒーが効く

仕事や外出から帰ってきた時に、私たちはお茶やコーヒーを飲んで一服します。それは、含有されているカフェインの作用を体が求めるからです。カフェインには・副交感神経と交感神経の両方を刺激する作用があります。

本来は、交感神経を刺激する興奮作用を持っているのですが、少量だけ体に入ると、まず、体が苦味を感じて「いやなもの反射」を起こします。

こうして、短い時間だけ排泄反射が起き、副交感神経が優位になってリラックスします。

カフェインには利尿作用があるので、お茶やコーヒーを飲むとトイレに行きたくなりますが、これは、副交感神経の排泄反射によって引き起こされているわけです。

しかし、カフェイン自体は、本来、体を興奮させる作用を持っているので、副交感神経の反応が終わったころに、交感神経を刺激し、体を興奮させ、元気が出てくる反応が起きます。お茶を飲んで一服する時は、まず、リラックスして、その後元気が出て、また仕事を始めるという流れになりますが、

これは、自律神経の反応をそのまま反映した現象であるわけです。これは、カフェインが入ったものなら、コーヒーでも、日本茶でも、ウ一口ン茶でも同じようになります。

ただ、疲れがちょっときつい時には、砂糖を少し入れたコーヒーや紅茶がよいでしょう。砂糖を少し入れると、リラックス作用が大きくなります。また、ミルクを入れると、脂肪が加わるので、リラックス作用の時間が長くなります。

砂糖とミルクには、リラックス作用を強め、長くする働きがあるわけです。したがって、コーヒーや紅茶を飲むにしても、すぐに興奮と元気がほしい時には、ストレートで飲むとよいでしょう。

少しリラックスをしてから元気がほしい時には、砂糖を入れ、さらにリラックスしたい時には、ミルクを入れるとよいのです。ちなみに、紅茶にはレモンも入れますが、レモンも、あの酸っぱい味が副交感神経を刺激して「いやなもの反射」を起こすので、リラックス作用が深まります。

ちなみにアロマなどでのレモンの香りもスッキリします。
レモンの特徴と作用、注意点

自律神経の面から見れば、世界中で長い間飲まれ続けている飲み物には、リラックスと元気づけ用の両方の作用があり、愛される理由がわかります。さらに、砂糖やミルク、レモンを入れるという飲み方にも、合理的な理由があることがわかるのです。

「疲れない体をつくる」食べ方・食べ物

疲れない食材
疲れない食材

甘党は疲れやすい

私たちは疲れた時、疲れを取ろうとして、何かを食べたり飲んだりします。交感神経の緊張が続き、体が血流不足になったり、血糖値が下がっている状況を、「食べる」という副交感神経のスイッチを入れる行為、糖を補給する行為で、何とか緩和しようとするからです。

さて、疲れた時に食べたくなるものとしては、甘いもの、酸っぱいもの、辛いもの、冷たいものなどの刺激的なものがあります。

実はそれぞれ、体に及ぼす効果が違います。ですから、当然、疲れの取れ方も違つてきます。

疲れた時に、つい手が伸びてしまうのが、甘いもの。昼間ブレイクを入れる時や、夜、帰宅後などに、口に入れてしまいます。

疲れた時は、低血糖になっているわけですが、甘い食べ物は、副交感神経を刺激してリラックスを促し、手っ取り早く血糖値を上げてくれるので、疲れにはよいわけです。

ストレスと疲れが蔓延する現代社会では、スイーツが人気になる理由もわかるような気がします。

しかし、甘いものの摂りすぎは、実は疲れやすさのもとになります。甘いものに含まれる砂糖は、ショ糖と呼ばれ、体のエネルギーになるブドウ糖にまで分解される過程が短く、体内に入ると、急激に血糖値や体温を上げる作用があります。

一見よさそうに見えますが、血糖値が急激に上がることで、血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌を誘発し、今度は、急激に血糖値も体温も下がります。この下がり方が早いので、短時間で低血糖になり、すぐにお腹がすいて何かが食べたくなってきます。

見た目には、急激に交感神経が優位になって興奮したかと思うと、すぐに血糖が下がって疲れ、お腹がすくという不安定な状態になってきます。
そしてまた、すぐに血糖を上げてくれる甘いものに手が伸びるという悪循環に陥ります。

こうして、甘いものに対する依存的な状態が出てくるわけです。甘いものは、頭や体をフルに使って血糖が下がり、極度に疲れを感じた時に、回復のため少量を摂るレベルならよいでしょう。

コーヒーに少しだけ砂糖を入れる程度です。これで、1~2時間仕事ができる血糖値になります。

基本的には、エネルギーのもとになる塘は・きちんとした穀物などの炭水化物から摂るようにすべきです。炭水化物から摂る糖は、多糖類なので分解に時間がかかり、体内に入っても、ゆっくりと血糖値が上がっていくので、急激に血糖を下げようとする作用も働きません。こうした状態で、甘いものを少し摂るくらいなら、血糖値も大きくは変動しなTくなります。

生姜は体を温める特効薬

仕事などで疲れた時は、体をシャキッとさせたいがために、キンキンに冷えたものや、辛いものなどを食べたくなりがちです。しかし、こうした刺激物は、交感神経タイプの疲れにとっては、かえってよくありません。

交感神経タイプの疲れを取るためには、副交感神経を優位にしなくてはなりません。しかし、冷たいものは、体を冷やして血管を収縮させ、交感神経を刺激します。

また、辛いものは、体を興奮させるので、これも交感神経を緊張させます。両方ともますます交感神経に拍車をかけてしまうのです。

交感神経タイプの疲れによいのは、体を温めるものです。温かい紅茶にしょうがを入れて飲むしょうが紅茶などはお勧めです。疲れた時に、少しだけ酢の物を摂るとよいというのも耳にします。

うつ・自律神経失調症を生姜の効果、効能で解消する

これは、自律神経の働きから見れば、理にかなっています。たとえば、酢の味を思い浮かべてみてください。思わず唾液が出てくると思いますが、これは、体が、酸っぱさを「いやなもの」と認識し、それを排泄しょうとして、副交感神経を優位にし、体の分泌機能を活発化しているからです。

黒酢の効能にいてはこちら。

酸味や苦味によって生じた、排泄を促進する副交感神経の反応を、私は「いやなもの反射」と呼んでいます。これは、交感神経タイプの疲れに効きます。

血管を開いて血流を回復し、分泌活動を活発にし、リンパ球の働きを活発化させることで、体の中の疲労物質や老廃物が排除されるからです。ただし、酢を摂りすぎると、体を壊します。酢は、体にとって不要な老廃物だからです。

私たちは、炭水化物を摂った後、それを酸化させてエネルギーを取り出しています。そこで取り出した後の残りかす、つまり老廃物がアルコールや酢酸です。

子どもたちは、皆、酢が嫌いです。体にとっては不要なもの、摂りすぎるとよくないものであることを本能的に知っているからでしょう。
ですから、酢が体によいのは、あくまで少量を摂った時で、排泄反射が起こり、副交感神経を優位にするからです。排泄反射が起こるということは、体にとってよくないのですから、摂りすぎると体を壊すわけです。

疲れをためないライフスタイル2「いつもより30分早く寝る」

30分早く寝る
30分早く寝る

こまめに「仮眠を取る人」は病気にならない

仕事を定時に終えて帰宅するようにと述べましたが、一般的に多くの人はなかなかそうはいきません。

現代は、寝不足で睡眠時問は4~5時間、そのためいつも疲れているという人がかなり多いのです。

仕事が立て込んでいる一定の期間なら仕方ありません。でも、恒常的に睡眠不足の生活となると、40代50代で大病しかねません。

睡眠不足になるほど忙しい人には、定時に帰れとは言いませんから、まず、1日30分の物睡眠時間を1時間増やすよう努力しましょう。

睡眠時問を1時間増やすというのは、1時間早く帰れということではありません。30分早く帰宅して、30分早く帰って寝ることを提案したいのです。30分単位の時間調整ならできないことはありませんよね。たかが30分単位の時間調整でも、体を守ることにつながるのです。

夜間十分に睡眠時問が取れない人にとっては、30分程度の仮眠でも、疲れを取り、体の調子を整えるために必要です。

この程度の仮眠なら、昼食の後に取るのが効果的でしょう。交感神経が優位になっている昼間でも、食事の後は副交感神経が優位になるので、眠りに入りやすいからです。

昼寝、仮眠でリフレッシュする

また、居眠りのタイミングとしては、通勤電車などの車中もよいでしょう。

また、都会では、昼寝の場所を提供するサービスを活用するのもいいでしょう。徹夜で仕事をしている人も、短時間でも仮眠が取れれば、疲れもずいぶん違うはずです。

寝不足になりがちな人は15分でも30分でもいいので眠れるときにすぐ眠るようにします。こうして「居眠りの達人」になると、少しは体を守ることができるようになります。

昼間に何とか30分の昼寝時間を確保し、帰る時間を30分早くして、合わせて1時間多く睡眠時間を確保するのです。

こういうやり方なら、仕事の段取りの工夫や、ダラダラしている時間を削るなどして、何とか確保できるでしょう。ただ、もちろん、こうした努力は、あくまで繁忙期の一時期をしのぐための工夫にすぎません。

基本的には、睡眠時間を削ると確実に疲れがたまり、最後は病気が待っていると知って、生き方そのものを正してください。

睡眠時間をとれない生活習慣の人のための疲れている時の眠り方