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コレステロールは善玉と悪玉どちらも不可欠

コレステロールというととかく悪者にされてしまいがちですが、健康の鍵を握っている体にとってなくてはならない大切な働きをしています。
だからといって摂りすぎるのは体に害です。

コレステロールの摂りすぎに注意 | 中性脂肪を下げるための知識と習慣
https://www.neutralfat.info/2014/09/03/%e3%82%b3%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%81%ae%e6%91%82%e3%82%8a%e3%81%99%e3%81%8e%e3%81%ab%e6%b3%a8%e6%84%8f/

細胞膜や神経細胞のもとになるだけでなく、ホルモンや胆汁・胆汁酸の材料として、体の機能を整えたり、食べ物の消化・吸収をサポートしたりしてくれているのです。

コレステロールの70〜80% は肝臓でつくられ、食事からの摂取は20〜30 %程度です。合成されたコレステロールは肝臓から血液に運ばれて体をめぐり、使われなかった分は肝臓に戻って、新たなコレステロールをつくる材料になります。

一般的に肝臓から血液に放出されるコレステロールは悪玉コレステロール、使われなかった余分なコレステロールを回収するものを善玉コレステロールと呼んでいます。

なぜ悪玉と呼ばれてしまうかというと、過剰につくられてしまった場合に、血液をドロドロにしてしまったり、酸化して血管にとりついたりして、動脈硬化原因になってしまうことがあるからです。

通常、体にはコレステロールの量を調整する機能が備わっていて、食事によってコレステロールを摂りすぎると、肝臓での合成を抑えて血中のコレステロール量を一定に保つようになっています。

また、善玉コレステロールが血液中にあってバランスが保たれていれば、悪玉コレステロールも、それほどの悪さをすることはありません。しかし、この調整機能は、食べすぎや飲みすぎ、偏食などの食習慣の乱れ、運動不足やストレス過剰などの生活習慣の乱れによって、コントロールを失うことがあります。

善玉コレステロールと悪玉コレステロールの働き | 中性脂肪を下げるための知識と習慣
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ストレスがたまると中性脂肪とコレステロールが増える | 中性脂肪を下げるための知識と習慣
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血中のコレステロールが多すぎて血流が悪くなったり、善玉コレステロールに比べて悪玉コレステロールが多すぎて動脈硬化の危険性がある、脂質異常症と呼ばれる状態です。

とはいえ、わたしたちの生命維持に善玉・悪玉いずれのコレステロールも欠かせないこと、減らせば健康になるというものではないことだけは、大切な知識として頭に入れておきましょう。

脂質の主成分・脂肪酸が健康のカギを握っている

脂質についてです。脂質とひとことでいっても、たくさんの種類があります。脂質の主成分は脂肪酸です。この脂肪酸は、大きく3つに分けられます。飽和脂肪酸と、不飽和脂肪酸の一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸という3つがあり、それぞれ含まれている食品と特徴が異なっています。

まずは、その特徴を順に紹介していきましょう。飽和脂肪酸は、おもに肉の脂肪や乳製品の脂肪に多く含まれており、やし油やパーム油など一部の植物油にも含まれています。バターや肉の脂肪が白いことからもわかるように、常温では固体の状態で存在します。そのため、体内でもかたまりやすく、摂りすぎると血液がドロドロになつて流れが悪くなり、動脈硬化を引き起こしてしまいます。

反対に、飽和脂肪酸が不足すると血管がもろくなつたり脳出血を引き起こしたりする可能性がありますが、現代の日本人の多くは、脂質を過剰に摂取しているため、ほとんど心配ないといえるでしょう。不飽和脂肪酸は植物細や魚油(魚の油) に比較的多く含まれています。わたしたちの体をつくる細胞の細胞膜を構成する成分です。

細胞膜は、細胞に必要な栄養素をとり込み、不要なものをシャットアウトする重要な働きをしています。また、人間の体内ではつくることのできない必須脂肪酸もあるため、食事から摂取する必要があります。この不飽和脂肪酸は、さらに一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸とに分けられます。

オレイン酸に代表される一価不飽和脂肪酸を多く含む代表は、エキストラバージンオイルです。一価不飽和脂肪酸は安定していて、加熱による酸化に強いのが特徴です。ですから、エキストラバージンオイルは生で料理に使うのはもちろん、妙め物や揚げ物などの加熱調理にも向いているのです。

もうひとつの不飽和脂肪酸である多価不飽和脂肪酸のうちリノール酸などの「n-6系」と呼ばれるものは、さまざまな植物油に多く含まれます。ベニバナ油やごま油、綿実油、大豆油などバラエティーに富むため、比較的摂取しやすい抽といえるでしょう。

不足すると成長障害や皮膚炎、腎障害を起こすおそれがありますが、構造上酸化しやすく、摂りすぎると細胞の酸化を促したり、血栓をつくりやすくしたり、動脈硬化の原因になったりすることも指摘されています。

また、もうひとつEPA、DHAなどの「n-3 系」と呼ばれる多価不飽和脂肪酸は、魚油や、シソ油、エゴマ油、アマニ油などに多く含まれています。血中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを高める働きをしたり、アレルギーとの関連が報告されたりしていることから、最近注目を集めている脂肪酸です。しかしながら、繊細で非常に酸化しやすいため扱いにくく、意識的に摂取が必要な脂肪酸でもあります。

最近は、ダイエットにも良質の油が効果的であることがわかってきました。

油を味方にする | 太らない食習慣
https://metaboliz.net/diet/archives/77

まずは、栄養の基礎「3大栄養素」

脂質は、人間が生命活動を維持するのに欠かせない栄養素として、炭水化物、たんばく質とあわせて「3大栄養素」と呼ばれます。

炭水化物は、メインとなるエネルギー源です。脂質も重要なエネルギー源ですが、炭水化物は脂質よりも燃焼のスピードが早く、脳や神経系を動かすガソリンの働きをします。約20種類のアミノ酸で構成されているたんばく質は、筋肉や皮膚、血液、骨など体をつくる材料になります。

20種類のうち9種類は体内でつくることができず、食品から摂取しなくてはなりません。この3大栄養素にビタミンとミネラルを加えて、「5大栄養素」と呼ぶこともあります。さまざまな種類があるビタミンは、おもに3大栄養素の働きをサポートしています。

水に溶けやすい水溶性ビタミンと、脂質に溶けやすい脂溶性ビタミンがあります。ミネラルは、さらにそのビタミンの働きを促進したり、体の機能維持や調整をしたりするのに役立っています。代表的なミネラルとしては、骨や歯をつくり神経を落ち着かせる働きがあるカルシウムや、細胞内の過剰なナトリウムをくみ出して血圧を下げ心臓や筋肉の機能を調整するカリウム、心臓など循環器の働きを整えたり神経の興奮を抑えたりする働きなどをもつマグネシウムといったものがあります。

最近では、これに食物繊維を加えて「6大栄養素」と呼ぶこともあります。かつては「栄養がない食べ物のカス」と考えられていた食物繊維ですが、20世紀後半に健康に役立つメカニズムが解明されるようになって、その働きに注目が集まるようになりました。このように、わたしたちが食事から摂取するさまざまな栄養素は、それぞれが相互的に働くことでわたしたちの体が正常に機能するようにサポートしている、どれも欠くことができないものなのです。

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