ウォーキングと踏み台昇降運動のすすめ

健康な生活を送るために、わざわざ時間をつくって毎日ハードな運動をする必要はありません。ただし、わたしたち人間は、年を重ねるごとに、基礎代謝(何もしていないときでも呼吸などの生命活動でエネルギーを消費する代謝のこと)が次第に落ちていきます。

健康な生活を送るために、この基礎代謝を維持・向上でき、かつ楽しい毎日となるような軽い運動を習慣にしてはいかがでしょう。
たとえば、ウォーキングなどの有酸素運動は、代謝を上げるとともに、腸の働きを促進します。20〜30分程度、普段よりも大きめの歩幅で、少し呼吸が速くなるくらいのスピードで歩きましょう。

はじめる前にコップ1杯の水やスポーツドリンクを飲んでおくと、疲れが軽減できます。ウォーキングは、ストレス解消効果も期待できますから、無理したり、いやいややるのではなく、歩く場所を工夫したり、誰かと一緒に歩いたりと、楽しめる工夫を凝らして実践しましょう。前述した、地中海地域の人々が食後にそぞろ歩きする習慣をまねして、食後に家族や友人と散歩を楽しむのもおすすめです。

もうひとつ、どうしても運動を習慣化できないという人には、自宅でかんたんに継続できる「踏み台昇降運動」もおすすめです。これは、高さ20 センチメートルくらいの踏み台を上り下りする「ながら運動」です。時間帯や天気に関係なく、テレビなどを楽しみながら実行できるので続けやすいのではないでしょうか。

ためしてガッテン〔8月5日放送/スローステップ運動〕 – 他愛もないつぶやき
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運動は習慣化して継続することが大切ですから、毎日20分ずつでいいので、実践してみましょう。すぐに効果があらわれるはずです。高さを調節できる専用の踏み台が市販されていますが、新聞紙などを段ボール箱に詰めて高さを調節し、ガムテープでしっかり固定した手づくりのものでも充分です。

また、運動量は減りますが、その場での「足踏み運動」からはじめてもよいでしょう。毎日5分でも効果がありますから、20分続けることができれば、内臓脂肪を燃やす、心肺機能を高めるといった効果も期待できます。