まずは、栄養の基礎「3大栄養素」

脂質は、人間が生命活動を維持するのに欠かせない栄養素として、炭水化物、たんばく質とあわせて「3大栄養素」と呼ばれます。

炭水化物は、メインとなるエネルギー源です。脂質も重要なエネルギー源ですが、炭水化物は脂質よりも燃焼のスピードが早く、脳や神経系を動かすガソリンの働きをします。約20種類のアミノ酸で構成されているたんばく質は、筋肉や皮膚、血液、骨など体をつくる材料になります。

20種類のうち9種類は体内でつくることができず、食品から摂取しなくてはなりません。この3大栄養素にビタミンとミネラルを加えて、「5大栄養素」と呼ぶこともあります。さまざまな種類があるビタミンは、おもに3大栄養素の働きをサポートしています。

水に溶けやすい水溶性ビタミンと、脂質に溶けやすい脂溶性ビタミンがあります。ミネラルは、さらにそのビタミンの働きを促進したり、体の機能維持や調整をしたりするのに役立っています。代表的なミネラルとしては、骨や歯をつくり神経を落ち着かせる働きがあるカルシウムや、細胞内の過剰なナトリウムをくみ出して血圧を下げ心臓や筋肉の機能を調整するカリウム、心臓など循環器の働きを整えたり神経の興奮を抑えたりする働きなどをもつマグネシウムといったものがあります。

最近では、これに食物繊維を加えて「6大栄養素」と呼ぶこともあります。かつては「栄養がない食べ物のカス」と考えられていた食物繊維ですが、20世紀後半に健康に役立つメカニズムが解明されるようになって、その働きに注目が集まるようになりました。このように、わたしたちが食事から摂取するさまざまな栄養素は、それぞれが相互的に働くことでわたしたちの体が正常に機能するようにサポートしている、どれも欠くことができないものなのです。

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