増加しているのは大腸ガンだけでなく他の腸の病気も

2019年6月28日

腸の病気で増えているのは、大腸がんだけではありません。
そのひとつに、「過敏性腸症候群」があります。この病気は、内視鏡検査などで異常が見つからないにもかかわらず、下痢、便秘、腹痛などの慢性的な症状に悩まされるというものです。この病気は腸管の知覚過敏が原因とも考えられます。
最近の研究では、ストレスがこの異常を増悪させている因子であることがわかってきました。

その症状は、大別して下痢型、便秘型、混合型の3つがありますが、おもに下痢型がツライ症状としてあげられます。ちょっとした緊張ですぐに下痢を起こしてしまい、下痢や軟便を1日に何度もくり返してしまうというものです。
多くは心因性のもので、ストレスの多い生活を送るサラリーマンなどがかかりやすいといわれています。この病気のために、朝の通勤電車を何度も降りてトイレに駆け込まなければならないというつらいツライ状況にある人もいる現代病のひとつなのです。

炎症性腸疾患もまた、急増している腸の病気です。腸の粘膜にびらんや潰瘍などの炎症が起こり、下痢や下血をくり返します。その代表は「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」です。潰瘍性大腸炎は20〜30代に多く、クローン病のほうは10〜20代の若い人に集中し、患者の数も年々急増しています。

これらの炎症性腸疾患は詳しい病因が不明のため、現在ある薬で症状をコントロールしていくことになります。また、この疾患は一度発症すると症状が悪化する「活動期」と、症状が46比較的治まる「寛解期」をくり返すという特徴があります。治療ではいかに「寛解期」を維持できるかが大事なポイントとなりますので、食生活の改善が大事です。腸の病気として、忘れてはならない便秘と、便秘のために下剤を長期にわたって取用を読けることで起きる「大腸メラノーシス」なども増えている腸の病気の代表です。

腸トラブル
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