オナラと膨満感の関係性

2022年11月16日

排便だけでなく、オナラでも腸の健康は測れます。簡単にいうと、腐敗臭の強いオナラは不調のサインです。便も臭いのキツイ場合、腸が不調です。

このオナラとは一体なんなのでしょうか?オナラの語源は「お鳴らし」であるといわれるくらい、わたしたちは音に対して気を遣いますが、医学的には腸にたまったガスのことをさします。このガスの約70%は食事や会話で声を発している間に無意識のうちに飲み込んでしまった空気です。
残りの30 % は腸の内容物が、腸内細菌によって発酵または腐敗して発生したガスで、これが腐敗臭の原因です。ただし、においには肉や玉ネギなど食べた物のにおいも混ざりますので、喚ぎ分けは難しいでしょう。

健康な人が1 日に排出するガスの量は、なんと2~3Lにもなります。ガスが出ることは、しつかり腸が働いてくれている証拠なのです。
腸の活動が低下して便秘などになると、出口が塞がれて、ガスが排出されずに結腸にたまってしまいます。すると、ガスによっておなかが張ってしまい、膨満感が生じます。
腸に1日分の2~3Lのガスがたまるとかなり苦しいものです。これは、500mlのペットボトル4~6本分もの量になります。さらに、腸の不調でたまったガスが胃を圧迫し、胸焼けが起こることもあります。
ひどい場合は、胃酸が逆流して食道の病気を引き起こしてしまうこともあるのです。また、排便は毎日あるものの、残便感があってすっきりしないという人もいます。これも、腸の働きが低下して正常な排泄ができていないからです。

最近は、このように腸の働きが低下している方がたくさんいますが、近年、非常にその数が多く、見すごせない状況にあると感じています。

その危機感も込めて、このような腸のことを「停滞腸」と呼ぶ専門家も増えています。現代人の生活一スタイルが、腸の不全を引き起こす要因ではないかと思われますが、「体質だから」と状態に甘んじている人も多いようです。つらい思いをする前に、腸を苦労させている自分の生活に気づいていただきたいと思います。

免疫細胞の70%が腸内にある | 賢い乳酸菌生活
https://constipation-guide.net/lactobacillus/%e5%85%8d%e7%96%ab%e7%b4%b0%e8%83%9e%e3%81%ae70%e3%81%8c%e8%85%b8%e5%86%85%e3%81%ab%e3%81%82%e3%82%8b/