日本人に大腸ガン急増している

2019年6月25日

生活習慣のチェックはいかがでしたでしょうか?
思ったより悪い結果がでたという人もいるでしょうし、それほどでもなかったという人もいるでしょう。

ある意味で、それは無理のないことかもしれません。今の日本人の生活は、腸にとっては受難の時代ともいえるほど厳しいものなのです。

日本で今、もっとも問題視されている腸の病気大腸がんについてここで紹介します。国立がん研究センターの統計によれば、大腸がんにかかった人の数は2001年に10万人を超えて以来、ずっと10万人前後の高い数値を推移しています。また、驚くべきことには、1975年の統計では約1万8000人現在のおよそ5分の1以下でしたから、最近になってとくに増えていることは明らかです。

急増する大腸がんは40代からが要注意 | 健康マニア
https://www.h-mania.info/2015/01/13/%e6%80%a5%e5%a2%97%e3%81%99%e3%82%8b%e5%a4%a7%e8%85%b8%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%af40%e4%bb%a3%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%8c%e8%a6%81%e6%b3%a8%e6%84%8f/

以前は消化器系のがんといえば胃がんが多かったのですが、現在では胃がんは減少しています。
胃がんについてはその要因としてピロリ菌の存在に注目が集まっていますが、大腸がんの原因はいまだはつきりしていません。
胃が出している小さなサインを見逃さない | 胃がん
https://malignant-tumor.com/stomach/archives/10

自分で出来る!胃がん検査、ガン胃がん検査セット(ピロリ菌検査含む) | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める
https://malignant-tumor.com/archives/302

また、大腸がんによる死亡率を、ほかのがんと比較すると、女性で1位、男性は3位となっています。このような状況を受けて国立がん研究センターは、将来的には大腸がんによる死亡が男女ともに1位になるだろうと予測しています。

大腸がんは日本人にとって非常に身近ながんとなってきているのです。とくに40代以降で一段と増加する傾向が見られます。
大腸がんは一般に遺伝よりも、環境の影響を強く受けるといわれています。とくに食事による影響が大きく、なかでも動物性脂肪の多い食事が要因といわれています。大腸がんはアフリカや東南アジアではあまり見られません。反対に、多いのはオセアニア、北米、西欧といった先進国です。

最近の日本で増えているのは、欧米先進国のような肉と脂肪の多い食事スタイルになってきたからだとも考えられます。1960年代の日本人は、穀物や野菜の摂取量が多く反対に肉類や乳製品は少なかったので、腸内環境が現在よりもよかったことは間違いないでしょう。

大腸がんが増えている原因は、食と腸内環境にあると考えています。大腸がんはポリープからはじまることが多いといえます。
ポリープとひと口にいっても、いくつか種類がありますが、問題になるのは、がん化するおそれのある腫瘍性ポリープ(腺種性ポリープ)です。この腫瘍性ポリープは、便が滞留しやすい直腸やS状結腸に発生頻度が高く、50〜60代では約30%もの人に見つかるといわれています。がん化しないものもありますが、ある程度の大きさになるとがん化する可能性は高まりますので、予防の観点からいえば、5 mm以上のものは注意したほうがいいでしょう。
厚生労働省の調査でも、5年間のがん発生率は、ポリープを切除した人の0.7% に対し、切除しなかった人では5.2% という差が出ています。今は内視鏡の精度も上がり、1cm以内であれば日帰りの手術で切除することが可能です。

自分でできる!病院に行かずに行う大腸ガン検査キット | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める
https://malignant-tumor.com/archives/313